150ps/340Nmの2リッターTDIを搭載
フォルクスゲーゲン グループ ジャパンは8月29日、コンパクトSUVのティグアンにディーゼルエンジン「TDI」を搭載した「VWティグアンTDI 4モーション」を発売した。消費税込みの車両本体価格は「コンフォートライン」が408万6000円、「ハイライン」が494万円、「Rライン」が524万円となっている。
2リッター直列4気筒ターボディーゼルの「TDI」は、最高出力150ps、最大トルク340Nmを発揮。7速DCT(DSG)との組み合わせにより、ディーゼル車のメリットである豊かなトルクによる力強い加速とともに、JC08モードで17.2km/Lという高い燃費性能による優れたランニングコストを実現している。排ガス後処理システムとして酸化触媒やSCR(選択触媒還元)、DPF(ディーゼルパティキュレートフィルター)などを採用、世界的にも厳しいとされている日本のポスト新長期排ガス規制にも適合するなど、高い環境性能も備わっており、クリーンディーゼル車としてエコカー減税の対象になっている。
TDI 4モーションというネーミングのとおり、駆動方式は4WD。走行モードは「オンロード」、「オフロード」、「スノー」に加え、一部の機能を任意にオン/オフできる「オフロードカスタム」を設定。あらゆるシーンにおいて快適で安定したオールラウンダーとして、卓越した走りを実現している。ガソリン仕様のTSIは2WDのみだが、今回TDI 4モーションが設定されたことにより、駆動方式の選択肢も広がった格好だ。
また、今回TDI 4モーションの導入に際して、全国450台の限定車「ティグアンTDI 4モーションRライン・ブラックスタイル」が同時に発売された。車両本体価格は消費税込みで554万円。ボディカラーは、ディープブラックパールエフェクト(300台限定)のほかに、オリックスマザーオブパールエフェクト(150台限定)から選択可能だ。
この限定車はトップグレードのRラインをベースに、ブラックペイントされた専用エクステリア(フロントグリル中央、フロントバンパー、ドアミラーハウジング、ウインドーフレーム、リアスポイラーなど)を採用したほか、ブラック塗装の専用デザイン19インチアルミホイールを装着。さらにダンパーの減衰力を瞬時にコントロールするアダプティブシャシーコントロール「DCC」やRライン専用レザーシートが標準装備される。
さらに今回のティグアンTDI 4モーションの登場に続き、コンパクトミニバンのゴルフトゥーランにもTDIが間もなく登場する予定。こちらは「コンフォートライン(369万9000円)」と「ハイライン(407万9000円)」の2グレードが設定される。ティグアンTDI 4モーションと同じ2リッター直列4気筒ターボディーゼルエンジンを搭載するが、トランスミッションは6速DCT(DSG)を組み合わせる。ちなみにゴルフトゥーランTDIのJC08モード燃費は19.3km/Lと発表されている。