上半期の世界販売でメルセデスは過去最高を更新、 VWは310万台超!

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ドイツメーカー上半期も好調を維持

ドイツメーカーの世界販売が好調だ。ダイムラーによると2018年上半期(1~6月)のメルセデス・ベンツ乗用車部門の世界販売台数は、前年同期比3.3%増の125万4492台と過去最高を更新。メルセデス・ブランド車が3.9%増の118万8832台と大半を占め、スマートはやや新車効果が落ち着いたのか6.0%減の6万5660台にとどまる結果となる。

モデル別ではEクラスが0.1%増の18万2135台と横ばいだったが、Sクラスは27.5%増の4万3106台と大きく伸び、SUVはGLCの好調などで9.8%増の42万2645台と過去最高を更新。アメリカにおけるサプライヤーの火災事故で6月の販売台数は前年同期比マイナスだったにもかかわらず、この数字をマークしたのは特筆できる。

地域別では米国、欧州はマイナスだったものの、中国の需要増に支えられてアジア太平洋地域は12.2%増の49万3358台を販売。この中にはプラスで推移した日本でのセールスも含まれる。そして中国は16.2%増の34万台164台とメルセデス・ブランド車販売の3割近くを占めている。

フォルクスワーゲン(VW)も好調で、VWブランド乗用車の上半期の世界販売台数は前年同期比6.3%増の311万8700台と310万台を超える。こちらは欧州市場で8.7%増の96万7000台とお膝元でも好調で、アメリカでも7.2%増の16万1200台とプラスを維持。アジア太平洋の好調ぶりはメルセデスと同じで、アジア太平洋全体で6.0%増の156万9000台、中国では6.3%増の143万8000台と、VWブランド乗用車の47.6%と半分近くが中国で販売されたことになる。モデル別ではゴルフ、ポロに加えてティグアンの販売が好調のようだが、新型SUVのT-Rocも10万台以上が販売されている。

メルセデス、VWともに中国さまさまといった感もあるが、各地域で平均して売り上げを伸ばしているVWの強さが際立つ。このペースを年後半も保つことができるのか、今後も目が離せない状況が続きそうだ。

LE VOLANT 2018年9月号 Gakken Plus

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