ボルボの営業利益が過去最高に

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記録は2018年の第二四半期にマーク

ボルボ・カーズは7月19日、2018年の第2四半期で過去最高となる42億SEK(スウェーデン・クローナ、日本円で約534億円)の営業利益を計上したことを発表した。これは世界販売台数が大幅に増加したことによるもので、前年同期と比べて28.6%増となっている。また、同期の販売台数は14.6%増の17万232台を達成。第2四半期の売上高は対前年同期比26.9%増の660億 SEK(約8394億円)となり、当期の営業利益率も前年同期の6.3%から6.4%へとアップしている。

2018年上半期のボルボ・カーズの営業利益は、前年同期と比較して15.7%増加して78億SEK(約991億円)。半期の営業利益は、過去最高となっている。販売台数は、2017年上半期と比較して14.4%増の31万7639台を記録した。その結果、売上高は23.6%増の1229億SEK(約1兆5600億円)に達し、当期の営業利益率も6.4%となっている。

ボルボ・カー・グループ代表取締役社長兼CEOのホーカン・サムエルソンは、「これらの結果により、ボルボ・カーズは現在、世界的に成長を持続できる状況にあります」と述べ、さらに「ボルボは新たなビジョンである『Freedom to Move』のもと、多様化したグローバル・モビリティ・プロバイダーとしての地位を確立することを目指し、2018年には更に記録的な売上を達成すると期待しています」と結んでいる。

2010年に中国のジーリー・ホールディング社に買収されて以来、ボルボ・カーズは事業を完全に変革。世界の製造拠点を拡大し、モデル・ラインナップを刷新してきた。そして、2018年上半期には、プレミアム・エステートである新型「V60」およびプレミアム・セダンである新型「S60」を発売。アメリカではボルボ初となる新たな製造拠点をサウスカロライナ州に開設している。

近年、ボルボ・カーズは単なる自動車メーカーからモビリティ・サービスのプロバイダーへと移行することを強調した今後の新たな展望を発表している。その中ではグローバルな自動車関連事業のトッププレーヤーとしての地位を確立することを目指し、長期的な展望として毎年、売上高のうち半分を電気自動車で、また全販売台数の3分の1を自動運転車で占め、さらに顧客に提供する全車両の半分をサブスクリプション・サービスを通じて提供することを掲げている。

また、新たな収益源を創出することを目的とし、今後5年の間に合計500万人以上の消費者とのダイレクトな関係を構築。顧客とのつながりを変えることにより、ユーザーに向けた直接的なサービスやその他のサービスを展開する可能性をさらに広げるとしている。

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