ホンダ・クラリティにプラグイン・ハイブリッドが追加!

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EVモードの航続距離は100km超

ホンダはこれまでFCV(燃料電池車)としてリース販売してきたクラリティにプラグイン・ハイブリッド(PHV)仕様の「クラリティPHEV」を追加。7月20日に発売を開始する。消費税込みの車両本体価格は588万600円だ。

このモデル、すでにアメリカではFCV仕様やEV(電気自動車)仕様とともに発売済み。ホンダは2030年を目途とした4輪車グローバル販売台数の2/3の電動化を目標としているが、今回日本にもPHV仕様を投入したのは、その一環ともいえそうだ。

そのシステムは、ふたつの電気モーターとアトキンソンサイクルの1.5リッターガソリンエンジン、総電力量17kWhのリチウムイオン電池に外部充電機構を組み合わせたもの。そのパワーとトルクは、電気モーターが184psと315Nm。世界トップレベルの最大熱効率(40.5%)を誇るエンジンは105psと134Nmを発揮する。

だが、このクルマで何よりも驚くべきはEV時の航続距離だ。JC08モードでは114.6km、よりリアルな使用環境に近いWLTCモードでも101 kmという値はPHVではダントツのトップ。当然、PHVなので電力を使い切ればハイブリッド走行に移行するのだが、エンジン用燃料タンク(レギュラー)は26リットルが確保されるので、ロングドライブ時の使い勝手はガソリン車と何も変わらない。ちなみにPHV車としての燃費はJC08モードが28km/Lで、WLTCモードでは24.2km/L。全長が4.9mを超える大柄なセダンとしては十分過ぎる経済性だろう。

セダン、といえばクラリティPHEVのボディは基本的にFCVと変わらないないがバッテリーを含めたIPU(インテリジェント・パワー・ユニット)を薄型に設計、床下に収めたことでFCVより高い実用性を発揮。大人5人に十分な室内空間を確保しつつ、トランク容量は512リットルを実現している。これはFCV仕様を大幅に上回る容量で、PHEVには後席のトランクスルー機構まで備わる。

なお、ボディカラーは全6色でインテリアカラーはそれに応じてホワイトアイボリーとブラックの2色を使い分ける。ちなみに現状ではリース販売のみとなるFCVのボディカラーは3色に限られるだけに、ミドル級セダンとしてはそれだけでも着実に商品力は向上したといえる。

最後に充電システムだが、普通充電ポート(200V、100Vにも対応)に加え、急速充電・外部給電ポートを標準装備。対応する外部給電器を接続することにより、外部機器への電力供給も可能だ。ちなみにホンダはクラリティPHEVの発売に合わせ、NCSネットワークの充電器約2万800基が利用できる独自の充電カードサービス「ホンダ・チャージング・サービス)」を用意。全国の販売店への急速充電器配備を進め、電動車の本格的な普及にも積極的に取り組んでいる。

本田技研工業 http://www.honda.co.jp/

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