日産と三菱がフィリピンに共同で研修センター開設

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カスタマーサービスでもシナジー効果を追求

ルノー、日産自動車、三菱自動車は、アライアンス内でのカスタマーサービス強化の一環として共同研修センターをフィリピンに開設したことを発表した。

この施設はフィリピン・ラグナ州に位置する2階建てで、1日に最大200人の研修が可能。研修の対象はフィリピンの日産および三菱のスタッフで、ショールームや修理センターでのカスタマーサービスをより効率的かつ高付加価値にすることを目指している。センター内には研修用の疑似ディーラー店舗やサービスカウンターが設置され、車体修理や塗装、メンテナンス、運搬、車両点検などのサービスの研修も行なうことが可能だ。

共同研修センターは、ラグナ州サンタローザ市にある三菱の工場敷地内に位置。日産と三菱両社の電動化の取り組みを受け、将来的には電動車の修理サービス研修も行なう予定。このセンター設立はルノー、日産、三菱による機能統合の一環であり、日産と三菱は講師の効率的な時間利用や同一施設での研修を通し、コストの削減、両社スタッフのスキルの改善などのシナジー創出を図ることになる。

三菱の現地法人、「ミツビシ・モーターズ・フィリピンズ・コーポレーション(MMPC)」の押切武津洋社長兼CEOは、次のように述べている。「本共同研修センターは、ディーラーや修理センターのスタッフの能力をさらに強化し、最新の技術を理解するための場となります。さまざまな日常のサービス業務のシミュレーションをここで行なうことにより、業務効率や生産性が向上すると考えています」

一方、フィリピン日産社のラメシュ・ナラシムハン社長は、「三菱自動車と手を組み新研修センターが設立できたことを嬉しく思います。本センターは、グローバルなアライアンスの枠組みの中で両社が生み出すシナジーの新しい具体例です。MMPCと協力して、今後もお客さま対応スタッフの能力に磨きをかけ、フィリピン国内のお客さまに向けてサービス品質を高めていきたいと思います」とコメントした。

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