ウェットブレーキ性能を強化した第4世代
2001年のリリースから進化を遂げてきたプレミアムコンフォートタイヤ、「ミシュラン・プライマシー」の最新版「プライマシー4」が7月2日に発売される。その最大の特徴はウェットブレーキ性能の強化なのだ。
16~19インチまで豊富にラインナップ
すでに上陸済みの欧州車にOE装着されている「ミシュラン・パイロット・プライマシー4」のリプレイスタイヤを日本でも発表。輸入/国産車を含めた同社製品の新車装着は、ボルボXC40のほか現時点で22モデルのプロジェクトが承認取得済みで、開発中のプロジェクトは約90にのぼるという。今回発表された補修用タイヤはミシュランが得意とする大径タイプで、発売サイズ(2018年)は16インチから19インチ(オープン価格)が中心。サイズラインナップの拡大は来年以降を検討中とのことで、サイズによって当面は従来製品のプライマシー3との併売になる。
トータル性能の高さから高い評価を得ているというプライマシー3からの進化ポイントは、主にウェットブレーキ性能の向上、パターンノイズの低減だ。排水性を向上させるべく、新溝形状を採用し、プライマシー3のV字型からU字型に溝を変更し、溝体積を拡大させている。中でも履き替え時(残り溝が2mm)の溝体積を約22%アップさせ、タイヤライフの最後まで高い排水性を確保。溝比率はプライマシー3よりも数%拡大し、新配合コンパウンドと、溝の深さを下げることで剛性を確保したそうだ。
タイヤライフの最後まで安心して止まる
こうした進化により、履き始め(新品時)のウェットブレーキ性能は、プライマシー3を100とすると、95.5(約4.5%短く止まる)まで改善。また、ウェット時のブレーキ性能で顕著なのが、摩耗の進んだ履き替え時(残り溝2mm/保安基準は1.6mm)は、プライマシー3を100とすると、86.7(約13.3%短い)まで大幅に停止距離を短縮している。
ウェットブレーキ性能の向上は、安全面に対するミシュランの回答であり、さらに、「サイレントリブテクノロジー」によるパターンノイズの低減(従来比で約6%静かに)は市場の要求に応えたものといえる。
そのほか、18インチ以上のサイズにはコントラストが鮮明な「プレミアムタッチデザイン」を採用して、従来よりもスリップサインが見やすくなったという。
現代のモビリティには、衝突被害軽減ブレーキなどADASの普及といった安全性向上に加え、PHEVや電気自動車の増加でさらなる静粛性の進化も求められている。そんな時代の要求に応えてミシュランが満を持して投入する第4世代のプレミアムコンフォートタイヤが、「プライマシー4」なのだ。
日本ミシュランタイヤ https://www.michelin.co.jp/
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