【嶋田智之のル・マンへの道! ……クルマで向かうだけなんだけど】Part.04

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 自動車専門誌ル・ボランと当サイトで好評連載中の【月刊イタフラ】番外編。日本時間の6月13日夜にロンドン郊外に降り立ったモータージャーナリストの嶋田智之氏が、スマホだけでリポートするグランドツーリング紀行のパート4。トラブルを乗り切ったチーム日本はいざ決戦の地フランスへ。

DB4の次は最新のAMR!

 ドーバー海峡のトンネルを渡る電車にクルマごと滑り込む前に、軽くランチをして、ドライバーを西川さんに交替。……えっ? ここでクルマも替えるの?
 というわけで、チーム日本は「アストン・マーティンDB11AMR」に。今回の最古のモデルから最新のモデルへ、今回の最小モデルから今回の最大のモデルへ、だ。
 クルマを運ぶ貨物列車は、入口も狭ければ車内も狭い。おまけにDB11は乗り込んですぐだとちょいと車幅がつかみにくい。でも、今どきは便利だよねー。

 カメラがクルマ周辺のチェックをヘルプをしてくれる。おかげでとっても助かっちゃった。……西川さんが。
 対岸のフランスに渡って、今日の目的地オンフルールに、まずは西川さんのドライブで。これまでのDB11と、サウンドが違ってることがわかる。V12らしさが、より濃厚になった感じだ。自然吸気ユニットのそれに近づいた印象だ。……こりゃ蕩けるわい。
 途中で交代してもらって走らせてみたら、明らかに加速は鋭くなってる。ノルマンディらしくときどき小雨交じりの空模様。チョイ濡れの路面だと、僅かに踏み込み量が多かっただけでタイヤは簡単にグリップを失いがち。スリリングだし楽しいけど、さすがに長距離でそれだと疲労に直結だから、パワートレーンはスポーツ+モード、シャシー周りはGTモードで高速道路をかっ飛んでいく。
 DB11はこれまでの「V12」「V8」「ヴォランテ」とすべて乗り味が微妙に異なってたのだけど、AMRもまた異なってる。クルマ動きが総体的に落ち着いたというか収まりがさらに良くなったというか。ワインディングロードとかサーキットに持ち込んで、攻め込んでみたい感じだ。

DB11AMR、かなり好印象!

 で、実はこの後には初めてDB6ヴォランテにも乗ることができてしみじみ感動したのだけど、何もかもを書いちゃうと雑誌“LE VOLANT”の原稿のネタがなくなっちゃうから、ここでは割愛。許してちょーだいまし。
 20時半頃にオンフルールの宿に入って、そこから欧州式の眺めの夕飯。自分の部屋に入ったのは23時ちょい前。本日の走行距離、約450km。

 いよいよ週末はル・マン24時間の本番。続くPart.05はサルテサーキットからかな?

 

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