48Vのマイルドハイブリッド搭載
6月5日、アウディは新型SUVの「Q8」を中国・深センで開催された「アウディ ブランド サミット」の場で発表した。市場へは2018年の第3四半期より、欧州を皮切りに導入される予定だ。
アウディQ8は、アウディのSUV「Q」シリーズの最上位に位置付けられるモデル。4ドアのラグジャリークーペと大型SUVの多用途性を融合させているのが大きな特徴だ。ボディサイズは全長4.99×全幅2.00×全高1.71mで、ホイールベースは約3m。現行型のQ7と比べて全幅は広い一方で、全長と全高は短い、いわゆるワイド&ローのフォルムを描く。
八角形デザインのシングルフレームグリル、エレガントなラインのルーフ、そしてホイールアーチ上のブリスターフェンダーなど、力強い造形とアスリートのように引き締まったボディパネルによって、Q8は独特のスタイリングを実現した。スポイラーやホイールアーチトリム、ドアトリムストリップ、ディフューザーにはコントラストカラーが採用され、オフロードモデルらしさが強調されている点も外観の特色だ。
上部が10.1インチ、下部が8.6インチというふたつのディスプレイ、さらに12.3インチの高解像度ディスプレイ「アウディ バーチャルコックピット」を組み合わせた最上位システムのMMIタッチレスポンスディスプレイを装備したインテリアは、先進のデジタル技術と高い操作性、そうして洗練されたデザインが高次元でバランスされている。
パワートレインは全車マイルドハイブリッドを採用。48Vの主電源システムには、リチウムイオンバッテリーとベルト駆動式オルタネータースターターが組み込まれる。制動時は最大で12kWの電力を回生してバッテリーを充電。エンジンを停止させた状態で一定時間コースティング(惰性走行)が可能で、スタート/ストップ機能は22km/hから作動する。このシステムによりパフォーマンスと燃費を高水準で両立する効率性が実現している。
4WDシステムの「クワトロ」は、機械式センターディファレンシャルが用いられ、通常走行時は前後40:60の比率でパワーを配分。必要に応じて駆動力配分が変動する。245mmが確保された最低地上高や短いオーバーハング、そしてヒルディセントコントロールによって、ラフロードにも気兼ねなく踏み込んでいける。
サスペンションは減衰力調整機能付きが標準で、走行状況に応じて90mmの調整幅を持たせた自動車高調整機能を備えるアダプティブエアサスペンションをオプションで用意される。また、リアホイールが最大で5度操舵可能なオールホイールステアリングもオプション設定されている。