軽自動車の福祉車両は登録が4.7%アップと3年ぶりに増加

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購入しやすい軽自動車へのシフトが進む

車両の取り回し、走行時の快適性が格段に高まってきた軽自動車の福祉車両。車両価格も抑えられ、今後需要も高まるだろう

身体の不自由な人だけでなく、身体の動きが鈍くなった高齢者向けの仕様もラインナップされる福祉車両(バリアフリー車両)。最近はそのバリエーションも拡大し、改造車然としたかつての福祉車両とは違って、快適かつ利便性の高いクルマも増えてきている。

 自動車メーカーの団体である日本自動車工業会(自工会)によると、2017年度(2017年4月~2018年3月)の福祉車両の登録台数は4万3494台と2016年度より2.2%減少しているものの、そのうち軽自動車の福祉車両は4.7%増の1万4446台と3年ぶりに増加。新型車の投入などで軽自動車の需要自体が復活したのが大きいが、個人購入の多い回転シート車、昇降シート車が2ケタ増となり、個人でバリアフリー車を選ぶ人が増えてきたことを物語る。

 福祉施設などで使われることの多い車いす移動車は登録車が前年度比0.3%減の1万4455台、軽自動車が3.0%増の1万1444台と全体の主流を占めているのは従来通り。モーターを使った乗降システムの進化や車イス利用者以外の席の確保、荷室スペースの確保といった使い勝手に加え、重心位置の低下や製作精度の向上で走行時の快適性も向上しており、今後も購入者は増えていくものと思われる。新車需要に対する比率は0.8%程度とまだまだ少ないバリアフリー車だが、高齢化が進む日本での需要は今後も増えていくはずだ。

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