燃費基準達成レベル、ドイツ車が上位を独占

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’17年度から燃費基準が’20年度基準に移行し、ハイブリッド車を除けばこの結果に

国土交通省が恒例の「2017年度燃費ランキング」を発表。各車のJC08モード燃費値をランキング付けしたもので、その上位には当然ハイブリッド車が居並ぶわけだが(電気自動車は対象外)、合わせて国が定める燃費基準をどれだけ上回ったか、という「2020年度燃費基準達成・向上達成レベルベスト10」も発表。’16年度までは’15年度燃費基準に対する達成度ランキングだったが、今回からはより厳しい’20年度燃費基準が目標となり、やや順位が変動している。

この基準達成レベルの順位もハイブリッド車が上位を占めるのだが、同省はハイブリッド車を除くクルマのランキングも出しており、そこではいきなりドイツ車が上位を独占。というのも、この燃費基準は15区分もの車両重量ワクごとに基準値が異なり、車重のあるクルマは燃費値がそれほどよくなくても「基準達成」となる。そのためドイツのディーゼル車が「車重があるわりには燃費がいい」と上位を占めることになるわけだ。

15区分もの車両重量ワクごとに基準値が異なるため、ドイツのディーゼル車は、車重の割には燃費が良いと上位を占める結果となった。

その順位は表の通りだが、1位のメルセデス・ベンツE220dステーションワゴンの燃費値は20.0km/Lながら、車重が1890kgもあるので達成レベルは134で首位に立っている。ちなみにマツダ・アテンザワゴンXDのMT車は22.2km/Lながら、車重が1530kgと軽め(!?)ゆえにベスト10には入ってこない。

2位がE220dセダン、3位がV220dとメルセデスの重量級ディーゼルが上位を占め、4位にBMW523dが入ってくるが、V220dの燃費値は15.3km/Lとベストテンの中では最低ながら、車重重量が2380kgと最高ランク(2271kg以上は上限なし)となるため3位にランクしている。

そして6位にやっとミニのディーゼルが入ってくるが、面白いのは10位に日産ノートの直噴スーパーチャージャー車が入ったところ。コンパクトカーのなかでもやや車重がある(1090kg)せいか基準に対する達成率が高く、ガソリン車では唯一のランクインとなる。e-POWER人気で売れているノートだが、こんなところでガソリン車が頑張っていることも報告しておきたい。

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