航続距離は中国基準で338km

日産は25日、2018年北京モーターショーにて中国向けに同国で生産するEV「シルフィ・ゼロ・エミッション」を世界初公開した。

「シルフィ・ゼロ・エミッション」は、100%電動パワートレインならではの走行性能に加え、搭載された先進技術と広々としたキャビンが高い利便性と快適性を提供する。また、航続距離は中国の基準で338kmを達成しており長距離ドライブを楽しむことも可能になっている。

日産のチーフ・パフォーマンス・オフィサー(CPO)であり、中国事業を担当するホセ ムニョス氏は、「新型『シルフィ・ゼロ・エミッション』は、中国における当社の電動化戦略の新たなステップです。『シルフィ ゼロ・エミッション』は、ニッサンブランド初となる中国市場向け量産電気自動車であり、当社が今後5年で投入を計画している20車種の電気自動車のうちのひとつです」と述べた。

このクルマには、日産が70年以上にわたって積み重ねてきたEVの研究開発と25年以上にわたるバッテリーの研究開発及び生産の賜物。また、日産はグローバル市場で累計約32万台のフルEVであるリーフを販売しており、同社が培ってきたEVのノウハウは、「シルフィ・ゼロ・エミッション」にも活かされている。

「ニッサン・インテリジェント・モビリティ」を体現した「シルフィ・ゼロ・エミッション」は、リーフと同じプラットフォームをベースとし、そのコア技術を継承することで、安心感のある安定した走りを提供している。バッテリーを座席下に配置するEV専用プラットフォームにより、クラストップの広さを持つレッグルームと快適で広々としたキャビンを実現。シートにはヒーター機能をオプション設定として快適性を高めている。また、コネクティビティ機能により、モバイル端末からオーディオやビデオのリモート操作をすることも可能だ。

「シルフィ・ゼロ・エミッション」は2018年後半に発売予定。詳細情報は後日発表される見通しだ。