「無電柱化」が進むことになるか!?

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国土交通省が道路沿い1400kmの無電柱化を計画。 災害対策、景観向上などを目指す

東京オリンピックに向けて東京都が「無電柱化」を推進しているが、国も’16年に「無電柱化法」を定めて無電柱化を進めている。とはいえ、現時点で電柱の数は全国で約3600万本、さらに年間7万本ずつ増加しているのが現状で、地中への埋設などによる無電柱化は簡単ではない。とくに都市部の電柱には電気に加えて光ファイバーやケーブルテレビ、有線放送など多種の電線が架設されており、その権利調整も難しそうだ。

一方で大地震など災害では空中架線の弱さが露呈しており、国土交通省が中心となって’18年度から’20年度のスパンで「無電柱化推進計画」を策定。この期間で約1400kmの無電柱化を目標に置き、さまざまな施策を打っていく構えだ。その計画には地中化に加え、建物の軒下を活用して配線する軒下配線方式や、裏通りに電柱・電線を移設して表通りの電柱をなくすなどの案も考えられている。クルマに乗っているとたしかに邪魔な電柱は少なくなく、歩行者や車いすの通行障害となっている電柱も多い。都市景観の点でも電柱や電線の存在はあまり好ましくなく、欧米の都市のようなスッキリした景観を望む声は多い。

わずか3年でどこまでできるか分からないが、これこそ国が先頭に立って始めなければ進まない。税金の有効活用という点でも、目標の実現へ向けてしっかり計画を進めて欲しいものだ。

 

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