日産が新たなアプローチで自動運転をアピール

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DeNAとの協業で自動運転による移動プランを提供。横浜周辺で実証実験を実施

日産自動車とIT大手のDeNAが協業を発表したのは’17年1月のことだったが、それから約1年を経て「Easy Ride(イージーライド)」の実証実験がスタート。ドライバーのいない自動運転車両(日産リーフ)の後席に一般公募したモニターが乗車し、DeNAが開発したスマートフォン上のアプリを活用して目的地を目指すというもので、新たな自動運転のアプローチとして注目されている。

DeNAの守安社長は「高齢化などによる移動困難者や運輸業界の人手不足に向き合い、AIの力で課題を解決していきたい」と説明した

実際には運転席にはすぐにステアリングを握れるように開発担当者が乗り、実証実験の範囲も横浜の日産本社周辺4.5kmのみだが、行ってみたい場所やお店などを指定して自動運転で走らせる試みは日本でも初。公募モニター300組がこの実証実験を体感している。

アプリの使いやすさなどはDeNAが本領を発揮した感があり、センサー満載のリーフ自動運転車も今までの技術の蓄積を感じさせたこの実証実験。今回は3月5日〜18日の2週間という短い期間だったが、モニターの反響などにより実証実験の範囲を拡大していきたい意向も示している。クルマの共同使用ともいえるシェアリングサービスにもつながるイージーライドは、新たなクルマ社会の方向性を物語っているが、自動車を作って売るのが本業の日産がどこまで本気で取り組んでいくのか興味深いところ。新たなクルマの使い方を示す例としてウォッチしていく価値はありそうだ。

 

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