日本初上陸のBMW M4 GT4が
富士スピードウェイを駆けぬけた
昨シーズンまでBMWの包括的なバックアップを受け、国内SUPER GT300クラスにM6 GT3で参戦してきた、BMW Team Studie(ビー・エム・ダブリュー・チーム・スタディ/監督:鈴木康昭)が、この2018年シーズンから欧州で人気の高いブランパンGTシリーズのアジア戦にエントリーを表明。昨年より世界各国に投入され始めたFIA GT4規定のマシンにスイッチして2台体制で新たなチャンピオンシップに挑戦する。
その参戦マシンとなるBMW M4 GT4は、BMWモータースポーツがカスタマーチーム/プライベーターに向けて開発したレース専用マシン。ご覧の通り、BMW M4クーペをベースにレース専用装備と軽量化技術が投入されているものの、ボディは全長4671×全幅1877×全高1369(可変)mmでホイールベースは2812mm、フロントに搭載する2979㏄の直列6気筒ターボエンジンは、レース規定によって制限されるが最高出力は431psと、ほぼ市販モデル相当のスペックが踏襲されているようだ。
去る2月28日に静岡県の富士スピードウェイに現れた2台のM4 GT4は上陸したばかりの模様。カラーリングも含めてほぼベーシックな状態のまま、SUPER GT300クラスのマシンらとともにシェイクダウン走行に臨んでいた。今回のテスト走行にはブランパンGTシリーズ・アジアの経験者であり、昨季まで同チームでM6 GT3を駆っていた荒 聖治選手をはじめ、ニュル24時間レースやツーリングカー等で経験豊富な木下隆之選手、全日本GT選手権で活躍した「塾長」こと砂子智彦選手ほか計6名のドライバーがステアリングを握り、タイヤセットやブレーキなどを慎重にチェックしつつ、時に大胆にマシンを操っていたようだ。
いま注目を集めるブランパンGTシリーズのGT4カテゴリー。すでにエントリーが発表されているヨーロピアン・シリーズでは、このBMW M4をはじめ、メルセデスAMG GTやアウディR8、ポルシェ・ケイマン、マクラーレン570S、マセラティ・グラントゥーリズモMC、アストン・マーティン・ヴァンテージといった魅力溢れるマシンたちが繰り広げる激しいバトルに期待が高まる。
そして、今シーズン全12戦となるブランパンGTシリーズ・アジアは、マレーシアのセパン(4/14-15)で開幕。タイのチャン国際サーキット(5/12-13)から鈴鹿サーキット(6/30-7/1)、富士スピードウェイ(7/21-22)、上海国際サーキット(9/22-23)をラウンドして中国の寧波国際サーキット(10/13-14)で最終戦となる。
この新たなチャンピオンシップに挑戦するBMW Team Studieの参戦体制は、来る3月12日(月)に発表予定とのこと。2台のBMW M4 GT4を駆るドライバーラインナップにも注目したい。BMW Team Studie公式サイト:http://teamstudie.jp/