旅心をかき立てる道。絶景ドライブ100選「日本海オロロンライン(北海道)」

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水平線の向こうに利尻富士が浮かぶ最果ての道。

日本海オロロンラインのハイライトは何と言ってもサロベツ原野を南北に貫く道道106号である。

天塩の町を出ると、目の前には定規で引いたような直線路がまっすぐに伸びていく。その先にまず見えてくるのはオトンルイ風力発電所。3kmにわたり、道路と並行して一直線に並ぶ巨大な風車群は、とらえようのない平原の広さを測るスケールのようである。

そこから北の道路沿いで、めぼしい人工物といえば、北緯45度のモニュメント、地吹雪からドライバーを守るパーキングシェルター、それにサロベツ原生花園への道が分岐する稚咲内交差点の信号機くらいのものだろう。

ちなみに天塩から稚内までの約60kmのあいだ、途中にある信号機はこのひとつだけ。もしここを青信号で通り過ぎてしまうと、次にブレーキを踏む必要に迫られるのは、27kmほど先にある抜海という集落の中のクランクコーナー手前ということになる。

 

サロベツ原野の中をまっすぐに延びる道道106号。

原生花園への分岐を過ぎてしばらく走ると、道路脇のガードレールや除雪位置を示す矢印看板もなくなり、視界をさえぎる人工物はほぼ皆無となる。目の前にあるのは緑の平原をゆったりとうねる一筋の道だけ。美しいけれど、時折すれ違う対向車がなければ、不安になってしまうような風景である。そして、ふと左手を見やると、水平線の向こうには利尻富士の姿がぽっかりと浮かび上がっているのに気付く。

 

※料金・営業時間・問合せ先などは平成27年9月時点のものですので、お出かけの際には最新情報をご確認ください。また特に表示のないものは消費税8%税込み料金で、宿泊料は原則2名1室利用時の1名分の料金です。

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