短期間のアウディスポーツCEO交代劇に裏はあるのか?

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都合3ブランドのCEOが一新

アウディAGはこのほど、R8やRSモデルの開発を手がける子会社「アウディ スポーツ」の新CEOに、ミハエル-ユリウス レンツ(60)が就任すると発表した。

アウディAG取締役会会長のルパート シュタートラーは次のようなコメントを発表している。
「ミハエル-ユリウス レンツは、国際的な経験も豊富で、アウディ スポーツをさらに世界規模での成長に導いてくれるでしょう。彼のリーダーシップのもと、アウディ スポーツが、グローバルマーケットにおけるメジャープレーヤーとしての地位を確立することを期待しています」。

レンツは経営学の学位を取得しており、アウディAGで20年以上にわたって管理職を経験。2015年からはアウディ中国販売部門の社長として、世界で最も重要なマーケットにおける販売と、ブランド認知の総責任者としての役割を担ってきた。それ以前には、ヨーロッパにおける販売責任者として、アウディブランドのマーケティング活動を統括。レンツは2018年の3月1日から、アウディ スポーツの経営を引き継ぐことになる。

 


2018年1月からブガッティのCEOに就任するステファン ヴィンケルマン

2016年3月からアウディ スポーツのCEOを務めてきた前任者のステファン ヴィンケルマン(53)は、2018年1月1日付でフランスのモールスハイアムに本社を置くブガッティ オートモビルズの社長に就任する。アウディ スポーツ以前のヴィンケルマンは、11年間にわたりアウトモビリ ランボルギーニの社長を務めた。

 


これまでブガッティの社長を務めてきたヴォルフガング・デュルハイマーは退職することになった。

わずか1年足らずでの社長交代。今回の人事は経営状態の変化というよりは、ブガッティのCEOを務めていたデュルハイマー(59)の引退に起因していると考えられる。彼はブガッティのCEOとベントレー・モーターズのCEOを兼務していた。彼の退職にともない、2社のCEOの席が空いてしまったことを受けて、VWグループ内で後任者の選出が行われたと思われる。ちなみにベントレー・モーターズの会長兼CEOには、2018年2月から元ジャガー・ランドローバーのグローバルブランドディレクターの、エイドリアン ホールマーク(55)が就任する。

 

2018年2月からベントレー・モーターズの CEOに就任するエイドリアン ホールマーク

アウディ スポーツ、ブガッティ、そしてベントレーは今後、新しいリーダーのもと、どんな展開を見せてくれるのだろうか。

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