【東京モーターショー2017】メルセデスの未来図はEVとAIを融合させた「EQ」を2022年までに10モデル投入

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 2017年度におけるこれまでの販売台数は前年同期より12%アップし、9月には単月販売台数として55ヶ月連続で過去最高を記録しているメルセデス・ベンツ。日本では2013年から4年連続で過去最高を更新し続けているという。そうした優位な立場を将来にわたり維持するためにダイムラー社が立てた戦略が「CASE」だ。「コネクト」「自動運転」「シェア&サービス」「電気自動車」の4つの技術を組み合わせ持続可能なモビリティを提供していくのが狙いである。その一環として立ち上げられたのが「Electric Intelligence」という意味も込められた電気自動車専門となるEQというブランド。

 

コンセプト EQA

コンパクト・クラスのパワフルなEV。前後アクスル間のフロア下にマウントされた高効率リチウムイオンバッテリーは拡張が可能だ。駆動システムにはふたつの電気モーターを使用し、バッテリーを拡張すればシステム出力は200kW以上まで高められる。電気モーターを前後アクスルそれぞれに搭載した4輪駆動で、0→100㎞/h加速は約5秒、前後トルクを可変配分して航続距離は約400㎞だ。

 

AMG プロジェクト・ワン

アジア・プレミアとなるAMG プロジェクト・ワンは2シーターのスーパースポーツ・モデル。最新のフォーミュラー1ハイブリッドテクノロジーをほぼそのまま採り入れたというスペックは、最高出力1000ps以上、最高速度350㎞/hというモンスターぶりだ。パワートレインはターボエンジン1基と電気モーター4基で構成されており、電気モーターはひとつがターボチャージャーに組み込まれ、もうひとつはエンジンに内蔵、残りのふたつが前輪を駆動する。

 すでに着実に進められている電化のアプローチには、すべてのセグメントに電気自動車をラインナップすることも含まれており、また2022年までに10モデル以上の電気自動車を発売する予定だ。電気自動車には一般的なBEV(バッテリーEV)だけでなく燃料補給が短時間で可能なうえ連続航続距離が長い燃料電池車も織り込まれている。今回のショーでは燃料電池車としてGLC F-CELLが、BEVとしてコンセプト EQAがアジア・プレミアとなった。

GLC F-CELL

GLC F-CELLは最高出力200ps、最大トルク350Nmの電気モーターにより走行する燃料電池車。特筆すべきは容量4.4㎏の水素タンクのほかに総容量13.8kWhのリチウムイオンバッテリーも搭載されておりハイブリッド/燃料電池/バッテリー/チャージの4つのモードを自由に選択して走ることができる点にある。連続航続距離は437㎞となり、これにリチウムイオン電池のみで走行するEV航続距離49㎞が加わる。

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