新開発の2.5リッター直列5気筒エンジンは400PSを発生
アウディ ジャパンは、「A3」シリーズのトップモデル「RS 3 スポーツバック」のフルモデルチェンジを行った。発売は11月を予定している。
「RS 3 スポーツバック」は、アウディのハイエンドスポーツモデルを手がける「Audi Sport GmbH」が開発したA3シリーズのトップモデル。新開発の2.5リッター直列5気筒の「2.5TFSI」エンジンは、最高出力294kW(400PS)、最大トルク480Nmを発揮。これは市販モデルに搭載される5気筒エンジンとしては世界でもっともパワフルなものだ。
アルミ合金製のクランクケースを採用することで従来型より26kgの軽量化を実現。
トランスミッションに7速デュアルクラッチ(Sトロニック)を組み合わせて、駆動方式はquattro(クワトロ)フルタイム4WDシステムとなる。
ホイールセレクティブトルクコントロールなどインテリジェントな電子機構によりクルマの旋回能力を向上させ、ハンドリングをよりスムーズで安定したものとし、パフォーマンスでは0-100km/h加速が4.1秒、燃費はNEDC(新欧州ドライビングサイクル)で100km走行あたり8.3L(12.0km/L)となり、環境性能も高めている。
エクステリアは、ハニカムメッシュの専用シングルフレームグリルを備え、グリル下部に装着した左右のエアインレットを結ぶブレードに“quattro”(クワトロ)のロゴをレイアウト。標準モデルと比較するとフロントトレッドは20mm、リアトレッドは14mm拡大。ホイールアーチが外側へと張り出したほか、車高も25mm下げられて、よりワイド&ローなスタイルとなっている。
インテリアではブラックのナッパレザーを採用したスポーツシートを標準装備。インフォテイメントシステムの「MMIナビゲーション」「バング&オルフセンサウンドシステム」といった機能のほか、メーターパネル内に設置された12.3インチTFTディスプレイにスピードメーターやタコメーター、ナビゲーションシステムといった情報を表示できる専用のRS-view機能付き「バーチャル コックピット」を標準装備した。
そのほかにも、対向車や前方を走るクルマに直接光を照射しないように自動でコントロールを行なう「マトリクスLEDヘッドライト」や、前方衝突を防止するため、警告や自動ブレーキを行なう予防安全システムの「アウディプレセンス」、意図しない車線からのはみ出しをシステムが警告・防止する「アクティブレーンアシスト」といった先進安全技術とアシスタンスシステムを搭載して、安全性と快適性を高めている。