日産「スカイライン」の60年、全モデルを写真で振り返る③

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日産スカイラインが、2017年で生誕60周年を迎えた。初代スカイラインは、1957年4月24日、「長い道のりを気持ちよく走る、グランドツーリングの歓びを高次元で体験できるクルマ」を目指して誕生。以来、その価値は、それぞれの時代の最先端技術を搭載して常に新しい世代へと受け継がれてきた。

 

そこで当サイトでは、5回に分けて歴代スカイラインを写真を中心に振り返ってみたい。その第8回となる今回は、1980年代後半~90年代前半に発売が開始された第7代~9代目についてまとめた。

 

スカイラインよ、どこへ行く?

 

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7代目 ニッサン・スカイライン GTS-X ツインカム24Vターボ(R31型)1985年~

 

「からだの延長としての存在」というキャッチコピーが付された7代目は、高級スポーティサルーンを目指して開発され、1985年にリリースされた。C10以来搭載されてきた伝統のL20型直列6気筒エンジンに代わり、新世代のRB20系ユニットに一新されて注目を集めた。発表当初グロス210psとされたRB20DET型エンジンは、後にZ31型フェアレディZにも搭載された。

 

メカニズム的には、世界初の4輪操舵システム「HICAS(ハイキャス)」を搭載していたことがトピック。量産市販車としては世界初搭載であり、技術力を前面に押し出す日産の象徴的存在でもあった。

 

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8代目 ニッサン・スカイライン GTS-t タイプM(R32型)1989年~

 

1989年にリリースされた8代目となるR32型は、エクステリアを大幅にシェイプ。4ドアで70mm、2ドアで130mmも全長が短いコンパクトなボディとなり、重量も50kg以上軽量化された。新開発4輪マルチリンク式サスペンションとの相乗効果により、その走りは飛躍的に向上。この時16年ぶりに復活した高性能バージョン「GT-R」の影響か、現在は話題になることがあまり多くないノーマル系R32型だが、よりスポーティに仕上げられたエクステリアと高い運動性を実現した本格的なスポーツセダン&クーペであり、歴代モデルの中でも特にエポックメイキングな存在といえる。

 

1992年にはオーテックジャパンより、「オーテックバージョン」がリリースされた。4ドアセダンの4WD仕様「GTS-4」をベースにGT-R譲りのRB26DETT型エンジンを自然吸気化して搭載。鍛造ピストンや高回転カムシャフトを搭載したRB26DE型エンジンと4速ATを組合わせていた。

 

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9代目 ニッサン・スカイライン GTS25t タイプM(R33型)1993年~ 

 

極度に贅肉をそぎ落としたR32型からの揺り戻しか、居住性と快適性にスポーツ性を合わせ持つ「卓越した走りの本流グランドツーリングカー」がコンセプトとされた9代目、R33型は1993年にデビュー。確かに居住性と快適性は向上したものの重量増は避けられず、全車3ナンバーになった代としても記憶される。

 

 

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