次期LSはやはりドアミラーレスに?
厳重な擬装を施されたこの大型サルーンは、2017年1月のデトロイトショーでデビューするレクサスの「LS」だ。この車は近頃公開されたクーペの「LC」と同じく、低重心と高剛性を誇る新しいFRプラットフォームを採用している。顔つきも後ろ姿も完全に隠されているが、デザインの方向性は先の東京モーターショーで見せた「LF-FCコンセプト」の流れを汲むものだろうと想像される。
サイドビューは丸みを帯びたルーフが後方に長く伸びる従来のLSと共通のイメージだが、より低く長く見える存在感のあるものだ。このクルマがどういう仕様なのかは不明だが、デビュー時に用意されるパワートレインはLC500と同じで、5.0リッター自然吸気のV型8気筒と、3.5リッターのV型6気筒+モーターのハイブリッドだといわれている。高級車の終わりなきパワー競争は御存知の通りで、このLSにもツインターボの600ps版が追って投入されるといわれている。
大柄なサルーンだが、今回のモデルチェンジではハンドリングなどで従来よりもスポーティなイメージを訴求しようとしているようにも見える。写真ではフロントホイールはネガティブキャンバーだし、床面地上高も少し低いようだ。欧州製ライバルよりも大人しい運動性能と評され続けたキャラクターがいよいよ変わるのかもしれない。
次期LSの目玉のひとつはADAS(先進運転支援システム)とインフォテインメントが新世代になること。インパネのスパイショットが覗き見防止フィルムによってディスプレイの見えない映像になっていることからも、インフォテインメントの表示関係は大幅に刷新されるものと予想される。
ADAS関連ではレベル3の自動運転実現はもちろんだが、その先を睨んだセンサー系(LIDER等)や高速処理コンピュータの搭載が噂されてている。画像で見ても、リアビュー写真のバンパー部カモフラージュの左右2箇所にパッチがあり、ここにも開口を必要とするセンサーが搭載されていると想像される。またサイドミラーまで擬装で覆われているのも、かんぐれば、この部分はミラーレス、カメラモジュールに置き換えられるのかと期待してしまう。全貌が明らかになるのはもう間もなくだ。
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