エンジンで発電、モーターで駆動
日産自動車は、ノートに新電動パワートレイン「e-POWER」を追加するとともに、従来から設定されているガソリン車を含む全車に一部仕様変更を実施し、11月2日より発売を開始した。モデルラインナップおよび税込車両価格は以下の通り。
- e-POWER仕様車(FF)
e-POWERメダリスト(224万4240円)
e-POWER X(195万9120円)
e-POWER S(177万2280円)
- スーパーチャージャー搭載エンジン車(FF)
メダリスト(198万5040円)
X DIG-S(173万8800円)
- 自然吸気エンジン車(FF)
メダリストX(162万7560円)
X(149万5800円)
S(139万3200円)
- 自然吸気エンジン車(4WD)
メダリストX FOURスマートセーフティエディション(192万9960円)
メダリストX FOUR(184万3560円)
X FOURスマートセーフティエディション(182万7360円)
X FOUR(171万1800円)
新たに追加設定されたe-POWERは、搭載しているガソリンエンジンは発電専用で、その電力やバッテリーを利用しながらモーターだけで駆動するもの。イメージとしてはレンジエクステンダーを搭載するEVに近いが、外部からの充電は行なわないため充電用プラグは存在しない。純ガソリン車や一般的なハイブリッド車と同様に、給油のみで走行するスタイルとなる。
e-POWERに搭載するガソリンエンジンは、従来型から搭載している1.2リッター直列3気筒を最適化したユニット。電気モーターによるパフォーマンスは純EV車と同様、発進時の高い静粛性とともに2.0リッターエンジン車に匹敵する豊かなトルクを発揮。同時に、最高で37.2km/L(JC08モード)の燃費を実現した。
e-POWER車は、ワンペダル感覚の運転を楽しむことが可能だ。アクセルペダルの踏み戻しだけで、加速から減速までを楽に行なえる。これによりブレーキペダルを踏む頻度が減少(アクセルペダルを戻すことによる減速時はブレーキランプが点灯する)。また加速度の違いにより、きびきびした走りを演出する「Sモード」と、燃費に配慮した「ECOモード」が設定される。
外観では、新世代の日産車が採用している「Vモーショングリル」を装着するフロントマスクや、新意匠のヘッドランプが目新しい。リアビューでは”ブーメランシグネチャー”をとりいれたコンビネーションランプや、新デザインのバンパーにより、ワイド感やダイナミックさが強調されている。ボディカラーは新色5カラーを加えた全13色を用意。このうち「プレミアムコロナオレンジ」はe-POWERメダリストおよびe-POWER X専用色だ。
インテリアは洗練されたカラーコーディネイトと、高品質感に注力された。ステアリングホイールは新世代日産車で共通のデザインに一新。下部をフラットにしたD型3本スポークデザインとなった。内装およびシートカラーはメダリスト系、X系、S系と、グレードに合わせて3タイプが設定され、メダリスト系にはホワイトの合皮を使用した「プレミアムホワイトインテリア」をオプション設定する。装備面では、インテリジェントアラウンドビューモニターの表示機能が付くスマート・ルームミラーを一部グレードにオプション設定するなど、安全装備もさらに充実させた。
そのほか、オーテックが手掛けるカスタムカーとして、内外装をより個性的に演出する「モード・プレミア(169万200円〜)」や、助手席の乗降性を高めた「助手席回転シート仕様車(158万2200円〜)」、「助手席スライドアップシート仕様車(181万円〜)」も用意され、ユーザーの多様化するニーズに柔軟に対応できる、幅広いモデルバリエーションが揃えられている。
なお、日産本社で開かれた発表会にはタレントの柳沢慎吾氏が登場。クルマ好きで知られる同氏は事前にノートe-POWERに試乗、その加速感がいたく気に入った様子。最後は「このクルマに乗って、いい夢見ろよ!」の決めゼリフで会場を沸かせた。
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