テロによるイベント参加の減少に加え…
10月1日(プレスデーは9月29日)から16日間の日程を消化して閉幕した2016年パリモーターショーだが、主催者によれば16日午後2時現在(終了時刻は午後8時)の来場者数は106万6439人で、前回の2014年比14%減となった。そのうち3人に1人がはじめての来場者で、4人に1人は女性、3人に1人は35歳未満の若年層とのことだ。
大幅に来場者数が減少してしまった要因として主催者側が挙げているのはSNSの影響だ。公式ビデオは56万2000ビュー増を記録し、公式ウェブサイトには150万ユニークユーザーが513万5000ページを閲覧。公式アプリは40万ダウンロードに達し、360°バーチャルショーのユーザーは6万人も増加しているそうで、加えて第三者によるSNSを含めたネット上の情報露出を考えれば、興味はあっても現地に行かなくても十分と感じる人が増えていても、確かに不思議はない。
合わせて主催者からは、展示に満足した来場者のパーセンテージは1ポイントだが向上しているとの発表もあった。よい傾向だと受け取ってしまいそうになるが、冷静に考えれば、調査対象はインターネットで得られる詳細な情報に飽き足らず会場を訪れる人々なのだから、満足度が高くなるのはむしろ当然。単純に明るい未来を指し示す数字だとはいえないだろう。
次回の2018年は、パリ・モーターショー120周年となる記念の年。日本からモーターショーのためだけに現地を訪れるのはなかなかむずかしいが、せめて欧州のクルマ好きにはぜひ会場まで足を運んでいただきたいものだ。
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