メルセデス・ベンツが30年前の自動運転車を公開!

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バンの荷室にはコンピュータルームが

 

 ダイムラーは1986年10月1日に始動したプロジェクト「PROMETHEUS(プロメテウス)」について情報を公開した。“Programme for a European traffic of highest efficiency and unprecedented safety(高効率かつかつてない安全性を欧州の交通環境にもたらすためのプログラム)”をその名称の由来とするプロメテウスは、自動運転の先駆けとなる調査プロジェクトで、現在のメルセデス・ベンツ車に搭載されているアダプティブクルーズコントロールやPRE-SAFEコンセプトの基礎にもなっている。

 

Mercedes-Benz T2, Forschungsfahrzeug

 

 プロメテウスをスタートさせるにあたり、メルセデス・ベンツは商用バンに小型カメラを配備し、それによって得られた映像を解析するコンピュータルームをラゲッジルームに設置したテスト車両を製作。そうして開発したシステムをSクラスに移植したVITA(Vision Information Technology Application)は、前後ウインドーの小型カメラと画像処理装置を連携させ、ブレーキ/アクセル/ステアリング操作を自動化していたそうだ。

 

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 VITAは3車線の高速道路で一般車両に混じって130km/hまでカバーする走行試験を実施して自動運転技術の開発を進め、プロジェクトが終了する1994年10月にはその走行距離が1000kmに到達していたという。そのPROMETHEUSが始動してから今年でちょうど30年。あと数年先には、その目標だった自動運転は現実のものになっているはずだ。

 

 

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