今後のマイバッハ・デザインを示唆
8月18日、ダイムラーはペブルビーチのコンクールデレガンスにて、コンセプトカー「ビジョン・メルセデス・マイバッハ6」を発表した。全長5700×全幅2100×全高1328mmの巨軀に2+2のキャビンを乗せたこのいかにもゴージャスなクーペは、750ps(550kW)を発生する電気モーターを搭載した電気自動車。0-100km/h加速は4秒未満、リミッターで制限される最高速度は250km/hという動力性能と、500km以上の航続距離を実現している。
非常に長いボンネット、低いルーフライン、後方に配置されたコンパクトなキャビンは古典的な美の再解釈であり、ボディ同色の透明カバーで覆われた24インチのアルミホイール、カメラを内蔵したドアミラー、ガルウィングドアを採用。官能的なデザインによる“ホット”とインテリジェントなディティールによる“クール”により、究極の贅沢感を表現しているとのことだ。
ドアまで回り込んだダッシュボードによる“360°ラウンジ”デザインのインテリアには、高品質なレザートリムやウッドトリムといったトラディショナルな素材をあしらいつつ、デジタル制御の未来的なディスプレイインターフェイスを採用。自律走行モードも備えているためか、非常にシンプルなデザインだ。目を引く透明なフローティングセンタートンネルは駆動系の電気の流れを視覚化しているそうで、80kWhの容量を誇るバッテリーはフロア下に配置されている。急速充電機能により、100km走行ぶんの充電がわずか5分で完了するという。
このモデルが実際にはどのような姿で市販化されるのか、そしてその時期はいつ頃になるのかについては言及されていないが、いまのところいかにもメルセデス・ベンツの派生モデル然としたマイバッハが目指す将来的なデザインの方向性として、大いに期待したいところだ。
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