ほとんどすべてをゼロから開発
新型パナメーラについては6月29日の記事「それはまさに4ドアの911! ポルシェがついに新型パナメーラを公開」で既報の通り。なので概要についてはそちらをご参照いただくとして、今回はドイツの古都ドレスデンで開かれたワークショップに参加することができたので、その速報をお届けしよう。
まずは第一印象から。会場となったユーロスピードウェイ・ラウジッツに到着すると、そこには数台のパナメーラ・ターボが「あっけらかんと」佇んでいた。
BOOSTではこれまで何度にも渡ってスクープから追いかけてきただけに、直接この目で見る機会が訪れようとは実に感慨深い。サイズ的には全長5049mm(+34mm)、全幅1937mm(+6mm)、全高1423mm(+5mm)だから「先代とほぼ同じ」ということができるのだが、面の抑揚がよりダイナミックになり、さらに911のシルエットにいっそう近づけるべく、後席上部のルーフ部分を20mmも落とし込んでクーペらしいフォルムを実現。だから距離や見る角度によっては「ちょっと大きな911」と錯覚することもしばしばなのだ。パワーが漲るような凝縮感とスマートさが実によくバランスしており、これはもう文句なしにカッコいいといえるだろう。
当日のプログラムは、お楽しみの同乗試乗の前にたっぷり新技術について開発陣に取材できるというものだったが、あまりの盛りだくさんっぷりに試乗する前からもうヘトヘトに。なぜならこの新型パナメーラ、エンジンもトランスミッションもサスペンションもボディもインフォテインメントシステムも、ほとんどすべてがゼロから開発されていたのだ!
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