メカニズムはロールス・ロイスの新SUVと共用?
3月16日、BMWは年次会計記者会見において新たな戦略「NUMBER ONE > NEXT」を発表。その中で、新モデル「BMW X7」の投入が明らかにされた。
「NUMBER ONE > NEXT」は、BMW iシリーズの拡充、次世代モビリティ技術「BMW iNEXT」の標準化、自動運転技術「プロジェクトi 2.0」の推進、デジタルサービスの充実、2020年までを区切りとした収益目標の拡大などからなるBMWの新戦略。そのひとつに収益性の高いラグジャリークラスへの新型車投入があり、具体的なモデルとして例示されたのがBMW X7だ。
そのX7について、BMW AG取締役会会長のハラルド・クルーガーCEOは2018年までに投入すると発言。スクリーンへと映し出されたXシリーズ・ラインナップ図に並べられたX7は、ヴェールに包まれているものの、かなり大柄なロングノーズボディであることがわかる。V12エンジンまで予定されていそうなそのプロポーションからすると、X5の拡大版などではなさそうだ。
意外に近い発表スケジュールからすると、すでに基本的なメカニズムの開発はある程度進んでいるものと考えられる。かつてBMWは、新型レンジローバーの開発と並行して自ブランド用にニューモデルのX5を完成させたが、その流れからすると、今回のX7は傘下のロールス・ロイスが開発を進めている新型SUVと走行メカニズムを共用するモデルとなるのだろうか。
ほかにもBMWは今後、プラグイン仕様を含むハイブリッド版MINIやオープントップのBMW i8、Mブランドの新型車投入も予定しているとのこと。創業100周年を迎えて決意を新たにしたBMWの新戦略と新型車攻勢から、当分の間は目が離せそうにない。
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