"日本の街道を旅する" の記事一覧 旅&ドライブ 2019.04.25 シルクロードの最終区間は日本最古の官道「竹内街道」(奈良県/大阪府)【日本の街道を旅する】 いまから1400年前推古天皇が命じた官道建設『倭(やまと)は国のまほろば たたなづく青垣……』東征の帰途、病に斃れた日本武尊が大和はどんな国よりもすばらしい……と懐かしんだ風景が数々の遺跡とともに、今も息づいている奈良盆地南部。ここから難波の湊に向けて開かれたのが竹内街道である。奈良盆地の東、山の辺の道から二上山を望む… 2019.04.24 いまも不通区間が残る中央構造線の谷をゆく「秋葉街道」(長野県/静岡県)【日本の街道を旅する】 崩落が激しいため道路やトンネルが作れない中央構造線という巨大断層が生みだした谷筋には水が湧き、川が流れ、集落や街道が発展していった。ただし、この地形は諸刃の剣で、道路整備を長年阻んできた。国道152号・秋葉街道は『分断国道』とも呼ばれている。山塩館のご主人がみずから塩作りの現場を見せてくれた。秋葉街道は南アルプスの西側… 旅&ドライブ 2019.04.23 養蚕と塩硝作りが豪雪の山里を支えてきた「合掌街道」(富山県/岐阜県)【日本の街道を旅する】 養蚕業に欠かせなかった大家族での共同生活国内有数の豪雪地帯ということもあり、1年の半分は下界から隔絶されていたともいわれる山村に、なぜこれほど立派な合掌造りの家が建ったのだろう。そこには山里ならではの営みが色濃く浮かび上がってくる。合掌集落を訪れると、まず驚くのは建物の大きさだ。最大級のものは内部に5層の構造をもち、屋… 旅&ドライブ 2019.04.22 大海原の向こうに維新の志が見えてくる「土佐浜街道」(高知県)【日本の街道を旅する】 お遍路さんが無数の足跡を刻んだ道太平洋に大きく突き出た室戸岬を回って四国の海岸線をなぞるように走る土佐浜街道。この道は遍路のために拓かれていった信仰の道である。街道の要所要所には幕末の志士たちの銅像が立ち、男たちの見つめていた海が目の前に大きく広がる。現在、土佐浜街道と呼ばれているのは、徳島市と高知市を海岸線に沿って結… 旅&ドライブ 2019.03.30 築城の名手・清正公の技術を受け継いだ石橋をめぐる「石橋街道」(熊本県)【日本の街道を旅する】 堅牢な石橋と言えば中世ヨーロッパの町並みを思い浮かべる人が多いかもしれない。しかし、日本でも熊本には数多くの石橋が点在する。清正公伝来の石組み技術と阿蘇の火山岩。これに人々の熱意が加わり、すばらしい風景が生まれた。石組み単一アーチ橋としては国内最大の霊台橋。日没から約2時間はライトアップされる。数多くの戦国武将の中にあ… 旅&ドライブ 2019.03.29 大自然の恵みと猛威はいつも背中合わせにある「島原街道」(長崎県)【日本の街道を旅する】 愚かな領主が引き起こしたキリシタンの大蜂起複雑に入り組んだ海岸線をもつ長崎県の南東端に、大きく突き出しているのが名峰・雲仙をいだく島原半島。まるで火山島のように海から立ち上がる雲仙は、過去に何度も噴火を繰り返し、被害をもたらしてきた。しかし、地元の人たちはこの山を愛してやまない。雲仙に向かってまっすぐに延びていく諫早湾… 旅&ドライブ 2019.03.28 いにしえから気高くそびえる神の山へと続く信仰の道「大山道」(鳥取県/岡山県)【日本の街道を旅する】 眺める場所で表情が変わるうつくしくも神秘的な山鳥取県の南西部にそびえる標高1729mの大山。この山は中国地方で最も高い独立峰ということもあり、古くから山岳信仰の対象として多くの人を惹きつけてきた。その参詣者や修験者が歩みを刻んだのが大山道である。県道45号・鍵掛峠の周辺に広がるブナの原生林。樹齢100-200年の巨木が… 旅&ドライブ 2019.03.27 のどかな風景のなかに古代ロマンが息づいてる「吉備路」(岡山県)【日本の街道を旅する】 巨大古墳が物語る強大な地方国家の存在大きな桃がどんぶらこ……と流れてきた桃太郎の昔話。その鬼退治の舞台とされるのが吉備国である。温暖で肥沃な大地、そして、製鉄文明をもつ古代国家は、なぜか古事記や日本書紀には記述がほとんどない。吉備路をゆけば、謎を秘めた古代のロマンに出会える。鬼ノ城に復元された西門。朝鮮半島の山城とよく… 旅&ドライブ 2019.03.26 うつくしき里山を抜け若狭の海と京の都を結ぶ「鯖街道」(滋賀県/福井県/京都府)【日本の街道を旅する】 小浜から京の錦市場まで魚荷衆が夜通し歩いた京都の北、琵琶湖の西につらなる山なみを抜け、若狭湾の海の幸を都へ運び続けてきた道がある。この道が鯖街道と呼ばれたのは江戸時代からだが、交易路としての歴史はもっと長い。古代から海産物が行き来してきた街道筋には、うつくしい里山の風景が今もたっぷり残っている。小浜郊外にある瓜割の滝。… 旅&ドライブ 2019.03.25 大陸に向かって開かれた半島の道には中世が息づく「外浦街道」(石川県)【日本の街道を旅する】 陸の孤島ではなく大陸に開かれた表玄関浦々に点在する小さな町や村をつなぎ、変化に富んだ能登の海岸線をひと回りする外浦街道。のんびり旅するだけ楽しい道だ。しかし、この地に積み重ねられた歴史を知れば、能登路の魅力はさらに大きなものとなっていく。海に向かう斜面に、大小さまざまな田んぼが作られている白米の千枚田。水田と海面に夕陽… 旅&ドライブ 2019.03.25 冬の豪雪がもたらす鳥海山の大いなる恵み「羽州浜街道」(秋田県/山形県)【日本の街道を旅する】 日本一とも言われる豪雪が1年を通じて山麓を潤す眺海の森にある展望台からは庄内平野が一望。水田に映しだされる夕焼けがすばらしい。映画『おくりびと』の舞台となった庄内地方。そのシンボルともいえるのが秀峰・鳥海山である。冬のあいだ、ここに降り積もる大量の雪は、絶えることのない恵みの水として平野を潤してきた。2009年、第81… 旅&ドライブ 2019.03.24 歴史と文学に彩られた伊豆山中の峠越え「下田街道」(静岡県)【日本の街道を旅する】 山中にひっそりたたずむ石組みのトンネル『伊豆の踊子』や『天城越え』など数々の文学作品の舞台となった下田街道。ここは幕末の志士・吉田松陰が密航を企て、ひそかに越えていった峠でもある。ひとたび旧道に分け入れば、さまざまな人の思いに触れることができる。下田から国道136号、県道16号を進むと最南端の石廊崎。奇岩が織りなす美し… 1 2 NEXT