メルセデス・ベンツSクラスに48Vシステム搭載の3モデルを追加

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直列6気筒ガソリン仕様エンジン+48V電気システムを新搭載

 メルセデス・ベンツ日本は、フラッグシップサルーンの「Sクラス」に、新技術「ISG(Integrated starter alternator)」を搭載した「S 450」「S 450 エクスクルーシブ」および「S 450 ロング」の3モデルを追加。3月1日に都内で行われた発表会当日より予約注文の受付を開始し、デリバリーは4月中旬を予定しているとのこと。

 今回追加された「S 450」「S 450 エクスクルーシブ」および「S 450 ロング」の3モデルについて、新技術説明会のために来日したダイムラー社のM256およびV型ガソリンエンジン統括シニアマネージャーであるDr.ラルフ・ヴェッラー氏によれば、メルセデス・ベンツとしては20年ぶりの採用となる、この新型M256型3.0リッター直6直噴ターボユニット(最高出力367ps/最大トルク500Nm)は、高電圧「48V電気システム」の採用を前提に新開発され、従来はベルト駆動であったエアコンやウォーターポンプ等を電動駆動としてフリクションを低減させるとともに、補器類を左右スペースに配置してコンパクト化も実現。

 

 しかも、この直6エンジンとトランスミッションとの間には、オルタネーターとスターターの機能を兼ねた「ISG」を配置。最高出力16kW、最大トルク250Nmを発生させる電気モーターが、従来のハイブリッド車のような回生ブレーキによる発電を行い、約1kWh容量のリチウムイオンバッテリーを充電。しかもターボチャージャーが効果を発揮しにくい低回転時には、その電力を利用した電気モーターの駆動と「電動スーパーチャージャー(eAC)」が協調して動力補助を行い、あらゆる回転域での俊敏なエンジンレスポンスと力強い加速を実現させている。

 こうした48V電気システムがもたらすアドバンテージのほかにも、アルミ製クランクケースやシリンダーへのNANOSLIDE®摩擦低減加工、高圧直噴システム、可変制御オイル回路、インテリジェント熱管理システムといった最先端技術を投入することで、先代M276型V6ユニット比で15%以上の出力アップと約20%の排出ガス低減、4気筒エンジンと同等の低燃費という高い効率性も獲得しているとのこと。

 当然のことながら、フラッグシップサルーンにふさわしく、本革とウォールナットを用いた上質なキャビンや先進運転支援システム、連続可変ダンパーとエアを電子制御する「AIRマティックサスペンション」を標準搭載。AMGラインなどのパッケージオプションも従来と同様の充実ぶり。車両本体価格(税込)は、S450(ISG搭載モデル)=11,470,000円/S450エクスクルーシブ(ISG搭載モデル)=13,630,000円/S450ロング(ISG搭載モデル)=14,730,000円となる。

S450(ISG搭載モデル)

 

【Specification※欧州参考値】メルセデス・ベンツS450(ISG搭載モデル)■全長×全幅×全高=5125×1899×1493mm■ホイールベース=3035mm■車両重量=-■エンジン種類/排気量=直6DOHC24V+ターボ/2999cc■最高出力=367ps(270kW)/5500-6100rpm■最大トルク=500Nm(51.0kgm)/1600-4000rpm■トランスミッション=9速AT■サスペンション(F:R)=4リンク:マルチリンク■ブレーキ(F:R)=Vディスク:Vディスク■タイヤサイズ(F:R)=245/50R18:245/50R18■メルセデス・ベンツ日本:https://www.mercedes-benz.co.jp

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萩原充
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