前社長のヴィンケルマン氏はクワトロGmbHへ
2月23日、ランボルギーニは同社の新社長兼CEOに、3月15日付でステファノ・ドメニカリ氏が就任することを決定したと発表した。現社長兼CEOのステファン・ヴィンケルマン氏は、親会社であるアウディの子会社にあたるクワトロGmbHのCEOに就任するとのことだ。
ドメニカリ氏は1965年に伊イモーラで生まれ、ボローニャ大学で経営管理学を修めて1991年に卒業したのち、フェラーリの財務部門でキャリアをスタートさせた人物だ。その後、1993年にスクーデリア・フェラーリへ移籍して経営計画部門代表を務め、1998年にはフォーミュラ1チームのスポーティングディレクターに就任。2008年には同チームの代表も務めた。フェラーリを離れたのは2014年。新事業担当ヴァイス・プレジデントとしてアウディAGに招聘されており、それが今回のランボルギーニ移籍へとつながった。
ステファノ・ドメニカリ氏のコメント:
「偉大な歴史を持つ企業の代表という大役を任され、とても楽しみにしています。私の任務は前任者のステファン・ヴィンケルマン氏がランボルギーニで達成した成功を受け継ぎ、さらなる発展を実現することだと考えています」
ステファン・ヴィンケルマン氏のコメント:
「2005年からの長きにわたる期間、ランボルギーニの代表を務めさせていただき、その間、ブランドの潜在能力を活かし、数々の大きな目標を達成して参りました。それらの成功は、ランボルギーニのDNAおよび社員の内に刻み込まれた情熱、技術、創造性、そして勇気なくしては達成できなかったでしょう。みなさまに心より感謝申し上げます」
ヴィンケルマン氏の在任期間、ランボルギーニは販売台数を倍以上に増加させ、売上高も3倍以上になるなど大きな成長を遂げた。そうした、イタリアを代表する企業を率いるCEOとしての功績を認められ、ヴィンケルマン氏は2014年5月、ジョルジョ・ナポリターノ伊大統領よりイタリア共和国功労勲章の最高位であるカヴァリエーレ・ディ・グラン・クローチェ章を受勲している。
新型車発表の際などことあるごとに来日していたヴィンケルマン氏は、ランボルギーニファンにはとてもよく知られた社長だった。新社長のドメニカリ氏はフェラーリでの経験をどのように活かし、いかに彼の業績を引き継いでいくのだろうか。その手腕に期待したい。
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