【プロトタイプ試乗】次世代HEV搭載で燃費とパフォーマンスが大幅アップ!「スバル・クロストレック・ストロングハイブリッド」

コンパクトボディに本格的なSUV 性能、ラギッドかつスポーティなデザインを組み合わせたクロスオーバーがスバルのクロストレックだ。今回はストロングハイブリッドを搭載したプロトタイプに試乗する機会を得た。

次世代HEVは高効率なシリーズ・パラレル式

都会からアウトドアシーンまで幅広く活用できるスバルのクロスオーバーが「クロストレック」だ。このクロストレックに次世代eーBOXERのストロングハイブリッド(S:HEV)モデルが追加され、12 月に発売される。今回はそのプロトタイプに試乗した。

撮影車のグレードはプレミアムS:HEV EX。エクステリアは、立体感のある力強いデザインが特徴で、200mmの最低地上高を確保する。

現在、クロストレックに用意される2Lの水平対向4気筒エンジンにモーターを組み合わせたeーBOXERは、コンパクトなモーターを採用したパラレル式ハイブリッドシステムだが、このストロングハイブリッドモデルは、走行状況に応じて、モーターとエンジン両方の動力を利用できるシリーズ・パラレル式を採用した本格的なハイブリッドとなっている。

ラゲッジスペースは、現行型e-BOXERとほぼ同等で使い勝手も良い。また、ラゲッジ内にAC100Vコンセントをオプション設定。

最高出力160psと最大トルク209Nmを発生する2.5L水平対向4気筒エンジンの後方に発電用モーターと最大トルク270Nmを発生する駆動用モーターを搭載したトランスアクスル構造を採用。もちろん、スバルらしさを継承するため低重心のパワーユニットと4輪駆動を組み合わせたシンメトリカルAWDレイアウトを採用している。

タイヤは前後225/55R18サイズのファルケンZIEX ZE001 A/Sを装着する。

0→100km/h加速タイムは現行型より2.1秒短縮されている。実際、特設コースでは、モーターが得意とする低回転域、低速域からのダッシュは力強く、実にスムーズで快適な走行を実現している。しかも、アクセル開度に対するスロットル開度のチューニングがかなり線密に行なわれており、微妙なアクセル操作に対し期待通りのレスポンスが得られるので、クルマが思い通りに動いてくれて、とても魅力的なクロスオーバービークルに仕上がっている。

クロストレックのe-BOXERは、2.5L水平対向4気筒のストロングハイブリッドと現行型の2L水平対向4気筒のマイルドハイブリッドが併売される。

ちなみに燃費の数値は非公表だが、スバルの水平対向エンジン車においては過去最良をマークするという。また、燃料タンク容量は現行型の48Lから63Lに増えて航続距離が大幅に向上している。

インテリアには11.6インチのマルチインフォメーションディスプレイが採用される。

X-MODEが搭載されており、「DEEP SNOW・MUD(深雪・泥)」「NORMAL」「SNOW・DIRT(凍結・土)」から路面状況に応じて選択可能。

問い合わせ先=スバル TEL0120-052-215

フォト=スバル ル・ボラン2024年12月号より転載

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下江 優太
AUTHOR
2024/11/12 11:30

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