クルマ好きを自認する方ならば、自動車史上に名を残す名車は? と問われたならば、必ずやその名を挙げるであろう1台に「マクラーレンF1」があるだろう。
その開発を担ったのは、古くは独創的なブラバムのフォーミュラーカー、三角型モノコックの「BT42」、車体後部につけたファンで車体下の空気を引き抜いてダウンフォースを発生される”ファンカー”こと「BT46B」、さらにはホンダ・エンジンとの組み合わせで無敵を誇ったF1、「マクラーレンMP4/4」を手がけた名技師、ゴードン・マレー氏である。
その生い立ちは、F1のシャシーにロードカーのボディを被せたもの、と表現しても差し支えなく、市販車初のカーボンコンポジットモノコックに軽合金製のサブフレームを結合し、車体中央にBMW製の6.1リッター自然吸気ユニットを搭載、サスペンションは前後共にダブルウィッシュボーンを備えている。
【写真13枚】エンジンやインテリアなども見所! 名車マクラーレンF1を隅々まで堪能せよ!
マクラーレンF1のメカニズムのすべてをここに記すのは不可能に近いが、ドライバーひとりで運転する際の重量配分を思慮に入れて、運転席を車体中央に備えている(助手席はその両脇に配しているので3人乗り)というのが、同車の開発思想を一番象徴している部分かもしれない。
実にゴードン・マレー氏らしいのは、外観はスーパースポ―ツにありがちな”これ見よがし”感が一切無い点。標準仕様車であればウィングやディフューザー、カナードの類は一切なく、車体も全長4,288mmと小ぶりなため、虚栄心とは無縁の”最良のロードゴーイングカー”に乗りたいという真のカーガイで、約1億円という車両価格を払えるセレブリティだけがそのキーを手にしたことになる。
しかし、その価格や、一見しての控え目すぎるステイタス性、景気の衰退など、諸々の条件が重なり、生産台数は100台ほどと、当初の計画であった300台には遠く及ばない数字となった。現在はその希少性もあって、近現代のクルマとしてはズバ抜けた高価格(新車時価格の10数倍!)で取引きされているのは有名な話。
そんな名車中の名車を、世界中で高い評価を受けるモデルカーメーカー、メイクアップが1/18スケールのレジン製プロポーションモデルとして再現したのがこちら。ボディの原型は実車の3Dスキャンデータを元に設計。灯火類は実車の部品構造を調べ、極力それに準じた部品分割や彩色を行うことで実車さながらの表情を演出している。
いまとなってはやや小径に見える17インチホイール、エアボリュームたっぷりなタイヤ、そして高めの車高なども、敢えて”ミニカー映え”を狙ってアレンジしたりせず、実車の新車時のトレースに拘るのがメイクアップの流儀。実車好きであればあるほど、そのこだわりポイントがわかりやすいメイクアップのミニカーは高額だが、一度手にしたら間違いなく虜になるはずだ。
■取材協力:メイクアップ
https://www.makeupcoltd.co.jp/
■商品ページ
https://www.makeupcoltd.co.jp/products/detail/1628
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