MGBはヒストリックカーの入門車として知られるが、本格的なラリーイベントに出場したいなら年式に注意を払った方がいい。エヴィータが薦めるこのMGBはマーク1であり、様々な楽しみ方ができる手頃な1台といえる。
マーク1でヒストリックカーラリーを狙う
ヒストリックカーの入門車はいくつか存在するが、中でもMGBは最も身近なオープンカーと言っていいだろう。1962年にデビューしてから時代に適合させる様々な改良が施され1981年まで作り続けられたので、何しろ数が多い。マツダがロードスターをデビューさせるまで、MGBは世界一多く作られたオープンカーだったのである。
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神奈川県横浜市にあるエヴィータはMGBのスペシャリストとして良く知られているが、今回お薦めの1台を伺ったところ、スノーベリーホワイトにペイントされた1965年式のマーク1という答えが返ってきた。
MGBの世界では”メッキコンバージョン”が盛んだ。高年式のラバーバンパーを装備した個体を、クラシカルなマーク1風に仕上げるモディファイである。だがもともとメッキのグリルを装備している今回の撮影個体のような1960年代のMGBを手に入れる最大のメリットとして、参加車両の年式に制限のあるヒストリックカーラリーへの参加資格を得ることがあげられる。もちろん古いモデルほど車重が軽く、軽快な走りが楽しめるという点も忘れてはならないだろう。
今回のマーク1は3年ほど前にエヴィータが内外装をきっちりと仕上げてオーナーに納車した個体だという。それ以降も定期的に同社でメンテナンスを施しており、今回それが戻ってきて売り物になったという経緯がある。このためクルマのコンディションは完全に把握できており、パワートレーンもちょうど安定していい状態にあるという。これは素性の確かなヒストリックカーをリーズナブルに手に入れる最高のタイミングと言えよう。
しかも各部をチェックしてみると、足元のワイヤーホイールとタイヤがなんと新品に換えられていた。ちなみにタイヤの銘柄が最新のヒストリックカー用復刻タイヤであるヨコハマのG Tスペシャルだというのも嬉しいチョイスといえるだろう。
このMGB マーク1は”すぐに走りはじめて、ラリーイベントに出てみたい”というオーナーにとって、最高の1台に違いない。
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