美しい国を、愛しいクルマで
FILE.05 佐賀県 国道204号線 編
全国のヤナセから試乗車を借り、おすすめドライブコースを紹介する本企画。実りの秋、今年は佐賀が熱い! 11月上旬には勇壮な例大祭「唐津くんち」が、同じ時期には佐賀市で19年ぶりとなる熱気球の世界大会が開かれる。さらに初の日本製磁器である有田焼は、今年でちょうど400年を迎えた。そう、佐賀はいまが旬。その魅力を満喫できる、こんな“欲張りドライブ”はいかが?
それは玄界灘の恵みと焼物の聖地を巡る旅
「静中に動あり」。今回、国道204号線を唐津から呼子、伊万里、そして有田までドライブして、そんな言葉を思い出した。
連れ出したのは新型になって間もないメルセデス・ベンツEクラス。クルマをお借りしたのは、こちらも4月にオープンしたばかりのヤナセ佐賀支店である。ピカピカのショールームを後にし、まずは長崎自動車道を唐津方面へと向かう。
天守閣を鶴の頭に見立てると、左右の松原はまるで翼のよう。そんなことから唐津城は別名「舞鶴城」と呼ばれているそうだ。唐津湾に注ぐ松浦川の河口、小高い山の上に凛として立っているから、川沿いの道や橋を行くだけでその美しい姿を眺めることができるだろう。近くには有名な唐津神社の秋季例大祭「唐津くんち」の曳山(ひきやま)が収められた展示場も。取材時は11月の晴れ舞台を前に準備万端、という風情で14台がひっそりと佇んでいた。
さて、国道204号線は唐津市街を避けるバイパスとしてスタートするのだが、それが東松浦半島の”周遊道路“としての顔を見せはじめるのは、市の北側にある「唐房入口交差点」を過ぎたあたりから。交差点を海側に進み、港町らしい風景の中をしばらく行くと、いきなり視界が開けて右手にグリーンの唐津湾が広がる。気持ちいい!
そして一時間ほど走ると半島の北端、呼子にたどり着く。呼子といえばイカや朝市が有名だが、玄界灘に削られたリアス式海岸が織りなす絶景の数々も見逃せない。特にランドマークの呼子大橋は、下から見上げても実際に走っても、上から眺めても実に絵になるのだ。
途中、「浜野浦の棚田」で知られる玄海町を抜け、およそ一時間半ほど走るといよいよ伊万里に到着する。焼物で有名な街だけに、橋の欄干や商店街の入口には見事な伊万里焼の大壺や人形が飾られていて、行く者の目を楽しませてくれる。クルマを駐めて散策するのも楽しそうだ。
続いて向かった有田では、皿山通りでウインドーショッピングを楽しんだ。名窯の伝統的な作品だけでなく、現代的にアレンジされたモダンな焼物も想像以上に種類が多く、そのコントラストがとても新鮮だった。
唐津城も、穏やかな玄界灘に浮かぶ島々が織りなす風景も、無駄を削ぎ落としたカタチの中に、確かな主張を宿す焼物も。すべてが静かに熱くこちらに語りかけてくるような、そんな心地よい佐賀の旅だった。
国道204号線~旅の風景
今回試乗車をお借りしたお店
ヤナセ佐賀支店
(メルセデス・ベンツ佐賀)
〒849-0918 佐賀県佐賀市兵庫南3-1-12
TEL:0952-37-9985
フレッシュな店舗を支える九州一のベテランセールス
最新のメルセデスデザインを纏う佐賀支店には、九州のヤナセでいちばん長いキャリアを持つベテランセールス氏がいる。「以前から久留米支店で佐賀を担当していましたが、これからはより充実した体制でカーライフをサポートいたします」。こう語る髙橋 浩さんは、’84年の入社以来ずっと九州の輸入車シーンを見続けてきた頼もしい存在。ドライブの相談もしてみては? 趣味はアウトドアということで、佐賀支店のスタッフに“エキストラ”をお願いして、愛用のキャンプ道具一式の前でパチリ。
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BMW
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