マンハッタンに建築した超高級タワーマンション「130ウィリアム」の59/60階に用意した家具付き5戸をアストンマーティンが特別にデザイン
アストンマーティンはこのほど、ニューヨーク・マンハッタンに建築した66階建ての超高級タワーマンション「130ウィリアム」の59/60階に用意した計5戸のデザインを手がけたと発表。このデザインは、有名建築家であるデイヴィッド・アジャイとのコラボレーションによるものだ。
アストンマーティンのデザインチームはデイヴィッドの協力のもと、アストンマーティンのエレガントなデザインと職人技の精神を、130ウィリアムのカスタムアーキテクチャーとハンドメイドのインテリアにもたらした。アストンマーティンのチーフ・クリエイティブ・オフィザーであるマレック・ライヒマンは次のように述べている。
「これは、アストンマーティンの設計チームが取り組む魅力的なプロジェクトであり、デイヴィッド卿と協力する絶好の機会です。これはニューヨーク市での最初の不動産プロジェクトですが、マイアミのアストンマーティン・レジデンスに続く不動産デザインの2番目のコラボレーションです。マイアミで学んだことを応用し、独自の自動車デザインスキルをこれらの美しい高級住宅にもたらすことができます」
デイヴィッドは130ウィリアムの全体的なビジョンを担当し、その象徴的な外部アーキテクチャーと、242戸の住居、2万平方フィートを超える設備、新しいプラザパークを含む建物のすべての内部を設計。建物は66階建てで、高さは約800フィート(244m)。マンハッタンのスカイラインを背景に大胆な建築を表現している。
この高級タワーマンションは、デイヴィッドがニューヨークの石造建築の歴史を取り入れた建物を作ることに着想を得たもので、洗練されたブロンズのディテールが施されたカスタムのハンドキャストファサード、クラシックなマンハッタンの建築を特徴付ける石細工の現代的な解釈が特徴となっている。そしてもうひとつの特徴は、かつてこの地域に住んでいた最愛のロフトからインスピレーションを得た、リズミカルで大規模なアーチ型の窓のシルエットだ。デイヴィッドは次のようにコメントしている。
「アストンマーティンチームと協力する機会を見つけることはエキサイティングでした。130ウィリアムのアストンマーティンの家は、私たちのデザインの感性を融合させた非常に特別な方法で触れられています。これらのユニットに付属する限定版のSUV『DBX』と一緒にふたつの分野を融合させた真にユニークなシグネチャーを作成しました」
この「130ウィリアム」の59階と60階には、家具付きの「アストンマーティン・ホームズ」を5戸用意。各家には、住居全体に広がるプライベートで広大な屋外ロッジアがあり、特注のスクリーンがバルコニーを食事とリラックスのための一連の異なるゾーンに分割。レジデンスは、イタリアのメーカーであるフォルミタリアによる評価の高いアストンマーティン・ホームコレクションからのユニークな視覚要素とアクセサリー、手作りの素材とテキスタイルと家具で完全に装飾されている。
居住者が最初にエレベーターを降りると、ブロンズ仕上げのアストンマーティンの特徴的なハッチングパターンを特徴とするインテリアデザイン要素が出迎える。ブロンズのディテールの下には、デイヴィッド・アジャイ・アソシエイツがデザインした壁紙があり、アストンマーティンデザインが作成した特注のスモークガラスミラーは、ファサードのアーチに呼応した独特のアーチ型の形でスカイラインビューを反映している。
各家のなかには、マレック・ライヒマンとデイヴィッド・アジャイによってキュレーションされた家具、テキスタイル、備品を備えた壮大なリビングとダイニングルームがある。ソファとアームチェアは、レザーやメタル、ファブリックといった素材が美しいディテールによって組み合わされており、これはアストンマーティン車の内装の高品質な仕上げを想起させるものだ。
この部屋の購入者は、2ベッドルームまたは3ベッドルームのうちのひと部屋を、レーシングシミュレーター、オフィスと図書館のスペースにカスタマイズできるオプションが選べる。シミュレータールームは、真の自動車愛好家や熱心な愛好家に最適なもので、アストンマーティンデザインが、ダレンターナーによって設立された新しい英国のテクノロジー企業であるカーブレーシングシミュレーターと協力して製作。そこに置かれるレーシングシミュレーターは、ル・マン24時間レースでアストンマーティンの3回のクラス優勝を導き、レーシングシミュレーションテクノロジーの業界をリードするエキスパート、ダレンターナーがアストンマーティンデザインと協力して製作した究極の高級ホームレーシングシミュレーターだ。
あるいは、部屋のひとつを仕事やリラックスのために設計されたプライベートオフィスや図書室に変えることもできる。クラシックで現代的なデザインとオーダーメイドの要素が特徴でで、カスタムデザインのデスクはクラシックなイームズチェアとペアになっており、部屋にはスーンのラウンジチェアとスペースコペンハーゲンのスツールも備わっている。オフィスには、黒い木製の棚や、テクスチャード加工されたサルバトリ大理石の壁の横にスモークガラスが配置されたキャビネットなど、ゆったりとした収納スペースと展示スペースが設置されている。
さて、そんな「アストンマーティン・ホームズ」を購入すると、もれなく特別仕様のDBXである「130ウィリアム・アジャイ・スペシャルエディション・アストンマーマーティンDBX」が付いてくる。
ボディカラーは多層仕上げのグレー「ピエトラダヴォラ」で、インテリアにはサテンウォールナットウッドやブロンズ、大理石があしらわれている。内装色はパーラメントグリーンで、アストンマーティンのパーソナライゼーション部門「Q byアストンマーティン」によるものだ。
特別なDBXを付属するこの5戸の販売価格は、ペントハウスの「PH60A」と「PH60B」がぞれぞれ1150万ドル(約12億1000万円)、1050万ドル(約11億円)、そしてロッジアレジデンスの「L59A」が398万5000ドル(約4億2000万円)、「L59B」が598万5000ドル(約6億2800万円)、「L59C」が1000万ドル(約10億5000万円)とのこと。ちなみに販売はニューヨークの不動産コンサルタント「Corcoran Sunshine Marketing Group」が担当している。なお「130ウィリアム」のさらに詳しい情報は公式サイトで確認可能だ。
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