「X7」を迎え撃つ新型「メルセデス・ベンツGLS」がデビュー

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ボディサイズ拡大で全長は5207mmに。「SUVのSクラス」としての存在感がさらに高まる

ダイムラーは4月17〜28日まで開催中のニューヨーク・モーターショー2019において、フルモデルチェンジを受けた新型「メルセデス・ベンツGLS」を初披露した。

3列シートのキャビンを備えるGLSは、メルセデス・ベンツのSUVラインナップで最も大きなボディの持ち主。初代は2006年に「GLクラス」として誕生。MクラスがGLEに変更されたように、2012年に登場した2代目の途中から現行モデルラインナップの名称方法が採用され「GLS」となった。

新型GLSは従来型からボディをさらに拡大した。全長は77mmプラスされた5207mm、全幅は22mmプラスの1956mm、ホイールベースは60mm広げられ3135mmとなった。ボディは大きくなったが、空気抵抗係数(Cd値)が先代の0.35から0.32へと低められ、燃費性能向上に寄与している。

拡大された全長およびホイールベースは、おもに2列目シートに充てられた。2、3列目シートは分割可倒機構が備わり、それらを倒すと荷室をフラットに拡大でき、容量は最大で2400Lにもおよぶ。

内外装のデザインはメルセデスSUVの新世代モデルに採用されているデザイン言語が採用され、大柄なボディと合わせて圧倒的な存在感を放つ。ヘッドライトにはマルチビームLEDが標準装備され、八角形のフロントグリルと合わせて「SUV」のSクラスとしてのステータス性が強調されている。

ガソリンエンジン搭載車は「GLS 580 4マチック」と「GLS 450 4マチック」。GLS 580には489ps/700Nmを発揮するV型8気筒を、GLS 450には367ps/500Nmを発する直列6気筒を搭載。いずれも48Vシステムを組み合わせるマイルドハイブリッドパワートレインとなる。

欧州やロシア市場向けにはディーゼルエンジン搭載車である「GLS 350d 4マチック」や「GLS 400d 4マチック」を設定。GLS 350dには286ps/600Nmを、GLS 400dには330ps/700Nmを引き出す新世代版直列6気筒「OM656」を搭載。いずれも欧州の最新排出ガス基準「ユーロ6d」に適合している。

新型GLSに搭載するすべてのエンジンは9速AT「9Gトロニック」と、4WDシステム「4マチック」を組み合わせ、エアサスペンションの「アダプティブダンピングシステムプラス」を標準で搭載。路面状況などにリアルタイムで適応し、優れた乗り心地を実現させている。このエアサスペンションには新機能として、洗車時にホイールハウジング内を洗いやすくする「カーウォッシュ機能」も設定。オフロード走行後も簡単にホイールアーチ内が洗浄できるようになっている。

そのほか、2つの11.6インチタッチパネルを組み合わせる後席用エンターテイメントシステムや、MBUXを含むインフォテイメントシステムを採用。運転支援機能では、ドライビングアシスタンスパッケージには車線維持機能が新たに設定された。

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