フォーミュラE シーズン11の公式テスト開始まで3週間を切り、DSオートモビルとペンスキー・オートスポーツは「DS E-TENSE FE25」を発表
DSオートモビルは、歴史的かつ象徴的な節目を迎える準備を整えた。シーズン2から「ABB FIAフォーミュラE世界選手権」に参戦しているフランスのプレミアムメーカーは、すでに2つのダブルタイトル(2019年と2020年のドライバーズ選手権とチーム選手権の両方)を獲得しており、このオール・エレクトリック・シリーズで10シーズン目の戦いに挑むことになる。
DSオートモビルは2022年から「ペンスキー・オートスポーツ」と提携しており、シーズン11のプレシーズンテスト期間中の2024年11月4日(月)~同7日(木)にスペインのバレンシアで公式デビューする「Gen3 Evo DS E-TENSE FE25」を公開した。
ゴールドのストライプが特徴的なディープブラックのカラーリングのDS E-TENSE FE25は、まったく新しいパワートレインも搭載した一台だ。DSパフォーマンス社が2年の歳月をかけて開発したこの先進技術ユニットには、DSオートモビルのコンペティション部門が培ってきた電気に関する知識がすべて盛り込まれている。
インバーター、ギアボックス、モーターで構成されるこの新しいパワートレインは、4輪駆動(350kWモード)と、最適なロードホールディングを確保するための新しいタイヤと組み合わされ、先代モデルよりも効率的で、より快適なドライビングを可能にする。
【写真9枚】斬新なデザイン、よりエアロダイナミクスに優れたボディワークの「DS E-TENSE FE25」
フォーミュラEで唯一2度のチャンピオンに輝き、シリーズ最多ポールポジションの記録を持つジャン=エリック・ベルニュ選手と、才能あふれるマクシミリアン・ギュンター選手がステアリングを握るDS E-TENSE FE25は、DS ペンスキーを新たな成功の高みへと導く。
それは、予選での素晴らしいパフォーマンス(DS ペンスキーはシーズン10で最前列スタート回数の記録を保持している)を継続し、レースペースを向上させ、シリーズリーダーの仲間入りを果たし、表彰台の最大数を獲得することである。
バレンシアでのテストでシーズン11への正式なゴーサインが出た後、ABB FIAフォーミュラE世界選手権は2024年12月7日(土)にブラジルのサンパウロで開幕し、世界中で17のレースが開催される。
DSパフォーマンス・ディレクター、エウジェニオ・フランゼッティ氏は「DSオートモビルにとって、今シーズンはタイトル以上に重要な意味を持っています。DSオートモビルにとって、今シーズンはタイトル以上に重要な意味を持っています! 2015年以来、私たちのブランドは121レース、4つの選手権タイトル、16回の優勝、51回の表彰台、24回のポールポジションを獲得してきました。
さらに今回は、DSパフォーマンスが開発したまったく新しいデザインと新しいパワートレインを搭載したマシンを発表します。今日、私はこの2年間にエンジニアとメカニックが行った膨大な作業を特に誇りに思っています。DS E-TENSE FE25は、DS ペンスキーが大きな成功を収めるための大きな財産となるでしょう」
◆DS E-TENSE FE25の主な特徴
DSパフォーマンス開発のパワートレイン
350kW 四輪駆動
フロントモーター(250kW)とリアモーター(350kW)
最高出力:350 kW(476 CH)
最高速度:時速280km(ストリートサーキットに最適化)
ゼロから時速62マイルまでの加速:2秒以下
電動4輪ブレーキシステム(ブレーキ・バイ・ワイヤ)
ブレーキング時のエネルギー回収能力:600kW
レース中に使用されるエネルギーの50%はブレーキ回生によるもの