プラグイン充電可能なSUV!ホンダ、新型燃料電池自動車「CR-V e:FCEV」を発売へ、自治体・企業・一般ユーザーにリース形式で

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CR-Vならではのユーティリティを活かし

ホンダは、新型燃料電池自動車「CR-V e:FCEV(シーアールブイ イーエフシーイーブイ)」を、2024年7月19日に発売する。その販売は、燃料電池自動車(FCEV)の普及促進に協力する自治体や企業、ならびに一般ユーザーへ、リース形式で行われる。

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CR-V e:FCEVは、日本の自動車メーカーが発売するモデルとして初めて、外部から充電可能なプラグイン機能を持つ燃料電池自動車であるという。FCEVが持つ長い航続距離と水素の充填時間の短さといった特長はそのままに、家庭や外出先で充電できるプラグイン機能を加えることで、利便性をさらに高めたとのこと。

これにより、CR-V e:FCEVの一充填走行距離は約621km、一充電走行可能距離は約61kmを実現。また、北米地域や中国などで販売している六代目CR-Vをベースにすることで、SUVならではのユーティリティーやパッケージで、個人ユーザーの多様なニーズにも応えるとしている。

燃料電池(FC)システムとパッケージング
コアとなる燃料電池(FC)スタックの刷新とともに、補機類の合理化や低消費電力化を徹底、新構造のセルユニットの採用や生産性の向上などにより、CLARITY FUEL CELLに搭載されていた従来システムに対し、コストを3分の1に削減したという。また、耐食材料の適用や劣化抑制制御により、耐久性を2倍に向上させたほか、耐低温性も大幅に向上したとしている。

このFCシステムは、ホンダとゼネラルモーターズ(GM)が共同開発し、両社の合弁会社であるFuel Cell System Manufacturing, LLC(米国ミシガン州)で製造される。

SUVならではのゆとりの空間を確保するため、FCシステムとプラグイン機能という2つの主要メカニズムの搭載スペース効率を徹底的に追求、その上で、使い勝手のよさや安心感を実感できる工夫が施されているという。FCスタックを核とするFCシステムと、モーターやギアボックス、PCU(パワーコントロールユニット)を一体化した駆動ユニットを組み合わせ、フロントフード下に集約。

荷室部分に設置された水素タンクは棚状の平らな面で覆い、この上面から荷室の後端まで収納スペースを広げることができるフレキシブルボードを設定。荷室は上下2段に分けて使用可能となる。

ダイナミクスと充給電機能
重量物である水素タンク2本と大容量バッテリーを含むIPU(インテリジェントパワーユニット)を可能な限り低く、かつ車両中心近くに搭載する低重心レイアウトにより、重厚で上質な乗り味とリニアなハンドリングを実現したとのこと。サスペンションには振幅感応型ダンパーを採用、細かな振動を吸収して快適な乗り心地を提供するとともに、コーナリングではコントロールしやすい優れた接地性を発揮するという。

フロントフェンダーに設置されたAC充給電コネクターは、日本と米国の普通充電規格「SAE J1772」を採用。普通充電は6.4kWに対応し約2.5時間で満充電が可能、AC200V電源に加えAC100V電源での充電にも対応している。

また、普通充電口に差し込んでAC100V電力が取り出せるAC車外給電用コネクター「Honda Power Supply Connector(パワーサプライコネクター)」が標準装備。1500Wまで対応し、レジャーや停電時の電源として活用が可能だ。

さらに、荷室内に設置されたCHAdeMO方式のDC給電コネクターに「Power Exporter e:6000(パワーエクスポーターイー6000)」、「Power Exporter 9000(パワーエクスポーター9000)」などの可搬型外部給電機を接続することで、最大で一般家庭約4日分の電力を供給することも可能だという。災害時の非常用電源のほか、排出ガスもなく音も静かなので、屋内イベントなどにも活用できるという。

エネルギーマネジメント機能
水素による発電電力と、充電バッテリーからの電力を組み合わせ有効に活用するという、エネルギーマネジメントモードを装備。日常走行ではバッテリーの電気のみで走行、レジャーなどではFC発電の電力も合わせて長距離ドライブ、といった具合に、エネルギーの使い方が選択できる。センターコンソールのeボタンで「AUTO」「EV」「SAVE」「CHARGE」の各モードが選択可能。

スマートフォン感覚でナビゲーションやオーディオなどの操作を快適に行える「Honda CONNECTディスプレー」には、FCEVならではの機能を追加したという。水素ステーション稼働状況がリアルタイムで分かる「水素ステーション検索機能」、充電に使用する電流量を調節することで、合計電力量を契約アンペア以下に抑制する「充電電流設定」、さらに「給電下限水素残量設定」などの便利機能が備わるとのこと。

Honda CONNECT
カーライフをより安心·快適にするというHonda独自のコネクテッドサービス「Honda Total Care プレミアム」に加入すると、FCEVのカーライフをさらに快適にする各種機能が利用できるという。

・最大充電量設定……使い勝手に合わせて充電量上限を80%~100%の間で5%刻みに設定可能。バッテリーの負担を抑え、バッテリー性能の劣化抑制も。

・充電待機時間設定……バッテリーの充電時間帯を曜日単位で設定、これにより、充電ケーブルをクルマにつないでいても指定の時間までは待機状態となり、電気代の高い時間帯を避けた充電設定が可能に。

・お出かけ前タイマー設定……充電器をつないだ状態でクルマを使用する時間をタイマー設定することで、設定時間に合わせて車内を快適な温度に整え、バッテリーも満充電の状態で出発できるという。バッテリー温度もエアコン設定に連動して調整され、航続距離への影響を最小限に抑えるとのこと。

安心・安全性能:衝突安全と予防安全
CR-Vは世界トップレベルの衝突安全性能を目指して進化を継続、その骨格をベースに、燃料電池システムや水素タンクなどの搭載構造を新開発し、車両重量の増加にも対応したという。乗員保護性能に加え、水素や高圧電気に対する安全性も高い水準で確保したとしている。

一方、予防安全としては安全運転支援システム「Honda SENSING(ホンダ センシング)」を全タイプに標準装備。渋滞追従機能付アダプティブクルーズコントロール(ACC)には加減速や電動パワーステアリング設定など、FCEVの特性に合わせた制御の最適化がなされているという。

<Honda SENSING搭載機能一覧>

  • 衝突軽減ブレーキ<CMBS>②誤発進抑制機能③後方誤発進抑制機能④近距離衝突軽減ブレーキ⑤歩行者事故低減ステアリング⑥路外逸脱抑制機能⑦渋滞追従機能付アダプティブクルーズコントロール<ACC>⑧車線維持支援システム<LKAS>⑨先行車発進お知らせ機能⑩標識認識機能⑪オートハイビーム⑫トラフィックジャムアシスト(渋滞運転支援機能)⑬ブラインドスポットインフォメーション⑭パーキングセンサーシステム⑮後退出庫サポート
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  • 全国メーカー希望小売価格(リース専用)は、8,094,900円(税込)。

【問い合わせ】お客様相談センター0120-112010(いいふれあいを)

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