世界初公開となった「ゴルフR」「ゴルフRヴァリアント」は最適化されたドライビングダイナミクスで、最高速度は250km/h!
フォルクスワーゲンは、新しいゴルフのトップモデル2台を世界初公開する。最適化されたドライビングダイナミクス、専用の標準装備、そして245kW(333PS)の出力を備え、最高出力は先代モデルより10kW(14PS)向上。最高速度は250km/hで、オプションのR-パフォーマンス・パッケージを装着すると、さらに20km/hアップの270km/hとなる。
これにより「ゴルフR」と「ゴルフRヴァリアント」の2つのゴルフRバージョンは、「アルテオンRシューティングブレーク」と並び、フォルクスワーゲンの市販モデルとして世界最速となる。
ドイツでは2024年7月3日(水)より先行販売を開始。ゴルフRは53,795ユーロ(約926万円)から、エステート(ゴルフRヴァリアント)は55,065ユーロ(約948万円)から販売される。追加オプションとして、オールブラックの専用モデル、ゴルフ R ブラックエディションが58,440ユーロ(約1006万円)から。
【写真9枚】ビークルダイナミクスマネージャーでドライビング体験を最適化
よりシャープなデザイン、充実したR専用装備。新型Rモデルは、今年大幅な改良を受けた第8世代のゴルフがベース。そのダイナミズムは、LEDプラス・ヘッドライト、イルミネーテッドVWバッジ、バンパーのエアカーテン、新しいLEDテールライトクラスターなど、一新されたフロントデザインに反映された。
19インチ鍛造ホイール「Warmenau」もオプションで用意されている。このホイールは、魅力的でクリーンなデザイン、リム1本あたりわずか8kgの重量、効率的なブレーキ冷却を備えており、レーストラックでの走行時に特に有利なホイールだ。
インフォテイメントシステムのハードウェアとソフトウェアも刷新され、フォルクスワーゲンが提供する最大のディスプレイ(対角:32.8cm)を備える。新しいグラフィックとタッチディスプレイの新しいメニュー構成により、操作性も大幅に向上した。
オートマチックエアコンディショナーやボリュームコントロールのイルミネーテッドタッチスライダーの操作や、AIベースのソフトウェア「ChatGPT」にアクセスして質問に答える音声アシスタントIDAも新たに開発された。さらに、タッチステアリングホイールの応答性も最適化された。
ゴルフRモデルには、強化されたデジタル・コックピット・プロが標準装備されている(ディスプレイ対角:26cm)。ゴルフRのデジタル・コックピット・プロは、他のモデルに搭載されているクラシカルなビューに加え、R専用デザインの丸型レブカウンターを中央に配したスポーツスキンや、水平回転数を表示するR-ビューを装備している。
ワンランク上のインテリア
ゴルフRのインテリアは、人間工学に基づき、ドライバーのための”R”スタイルに仕上げられている。運転席と助手席は、ヘッドレスト一体型のトップスポーツシート。ブラックのナッパレザーを使用したインテリアには、カーボンルック・エレメント、サイドのブルーのアプリケーション、シート・バックレストの「R」ロゴがオプションで用意された。
またオプションとして、リアルカーボンのインテリア・アプリケーションも用意されている。これらの装備のディテールは、新型ゴルフRの全体的なコンセプトがいかに上質にデザインされているかを物語っている。
「ゴルフR」、最高のパフォーマンスのために。
245kW(333PS)のパワフルな2.0Lターボエンジンは、7速DSGおよびR-パフォーマンス・トルク・ベクタリング付き4MOTION四輪駆動に伝達される。後者は、駆動力を個別に後輪に配分してコーナリングを最適化することで、走行安定性と俊敏性を向上させる。
新モデルのトルクは420Nm。最高速度は250km/hで、オプションのR-パフォーマンス・パッケージを装着すると、さらに20km/hアップの270km/hとなる。
R-パフォーマンス・パッケージの追加モードにより、運転がさらに楽しくなる。最高速度の向上に加えて、R-パフォーマンス・パッケージには、通常の道路交通とは異なる道路やコースを走行するモータースポーツ愛好家のため、「ドリフト」と「スペシャル」、2つの追加モードが用意されている。
スペシャルモードは、ニュルブルクリンク・ノルドシュライフェのコンディションに合わせ、特別に設定された。ダウンフォースは、空気の流れを通す大型のルーフスポイラーによって追加される。ニューモデルのR-パフォーマンス・パッケージには、GPSラップタイマーとGメーターも含まれており、いずれもデジタル・コックピット・プロに表示される。
ビークルダイナミクスマネージャーは、ドライビング体験を最適化。アダプティブ・シャシー・コントロール(DCC)は、ドイツ国内で販売される車両に標準装備される技術で、ステアリング操作、ブレーキ操作、加速操作などさまざまな要素を考慮しながら、路面や走行状況に継続的に反応してくれる。
DCCランニングギアの横方向のダイナミックコンポーネントは、ビークルダイナミクスマネージャーによって調整され、さらに最適化。その結果、DCCは常に最高レベルのドライビング・コンフォートと最適なドライビング・ダイナミクスを提供する。
これにより新しいRモデルは、日常的なドライビングとスポーティさのバランスを常に取ることが可能となった。ゴルフRヴァリアントは、特に高いフレキシビリティを提供。最大ラゲッジルーム容積は1,642L(リアシートバックレスト折りたたみ時)で、ゆとりある収納スペースを備えている。
「ゴルフR “ブラック・エディション”」
市場導入時に直接注文できるこのエクスクルーシブ・モデルは、洗練されたダークな外観を備えている。ダークなVWバッジとRロゴ、ダークなRロゴをあしらったブラックのRブレーキ・キャリパー、ブラックの19インチ・エストリル・ホイール、ブラックのテールパイプ・トリム。
ダーク化されたIQ.LIGHT LEDマトリックス・ヘッドライトも標準装備されている。この装備範囲には、他のモデルにはオプション設定されているR-パフォーマンス・パッケージも含まれている。