車間距離については、さまざまな考え方や意見、捉え方があります。実際の交通社会を見てみると、運転者によって車間距離が異なることからも、考え方や捉え方がバラバラだといえるでしょう。では、車間距離はどの程度が適切なのでしょうか。今回は、車間距離について考察します。
車間距離の詰め過ぎは交通違反
車間距離について考える前に、車間距離に関する交通違反について確認しておきましょう。車間距離に関する交通違反には「車間距離不保持」という違反があります。これは、適切な車間距離をとっていない場合に適用される違反です。つまり、車間距離を詰めすぎることに対する違反となります。そのため、車間距離は、詰めすぎると違反となりますが、空けすぎている分には交通違反にならないということです。
適切な車間距離とは?
では、適切な車間距離について考えてみましょう。車間距離の取り方については、さまざまな考え方や意見があります。また、捉え方も人それぞれです。
そのため、どれが正しいのか断言するのは難しいものの、確実に言えることは、「車間距離は速度、交通状況、天候や道路などの環境などによって、どの程度取っておくべきなのかが変わる」ということです。
これはあくまでも考え方の1つですが、筆者は車間距離について「少し空けすぎているかもしれない」と感じる程度が適切だと考えています。なぜなら、車間距離を取っておくメリットとデメリットを比べたときにメリットの方が多いためです。
車間距離を長めにとっておくメリットとデメリット
車間距離を長めにとっておくメリットとデメリットは、それぞれいくつもあります。ここでは代表的なメリットやデメリットを紹介します。
【車間距離を長めにとっておくメリット】
・操作にゆとりができる(急操作で対処する必要がなくなる)
・悪天候時(雨、路面凍結、積雪、霧など)に焦ることがなくなる
・先の状況を把握しやすくなる
など
【車間距離を長めにとっておくデメリット】
・割り込まれる可能性がある
・後続車から急かされる場合がある
など
その他にも、メリットとデメリットはありますが、代表的なメリットとデメリットを比べても、車間距離を長めにとっておくメリットの方が多く、安全性が高くなることからも、車間距離は長めにとっておいたほうが良いといえるでしょう。
また、車間距離を長めにとることで、前方を走行する車両に威圧感を与えることもなくなります。つまり、車間距離を長めにとっておくということは、煽っていると感じられなくする方法でもあるということです。
車間距離の詰めすぎによって煽っていると勘違いされないためにも、「(車間距離を)少し空けすぎているかもしれない」と思ったり感じたりする程度の間隔をあけて走行することが安全運転にもつながるといえるでしょう。
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