実車同様にフロントカウルが大きく開閉するギミックが圧巻!「ジャガー Eタイプ コンバーチブル」【丸餅博士のヴィンテージ・ミニカー・ワールド】

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発売当時はフルアクションのミニカーとしてセンセーショナルだった!

今回は、テクノNo.926 ジャガー Eタイプ コンバーチブルのご紹介です。

ジャガーEタイプは、1961年にデビューし、当初は3.8L 直列6気筒DOHC 265psの高性能エンジン搭載の2座ロードスター並びにクーペが発表され、最高速度は240km/hと発表されました。

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その後、マイナーチェンジを繰り返し、安全基準や排ガス対策等への対応により、エンジンも4.2Lへ、さらに5.3L V型12気筒SOHCに拡大され、定員の2+2への対応によるボディサイズも拡大しつつ、最終のシリーズが1975年まで製造されました。

残念ながら、マイナーチェンジを重ねるごとに、当初の美しいボディスタイルが失われていきました。やはり、世に出たデビュー当時のオリジナルなボディデザインがシンプルで最も美しいと思います。

私が小学低学年であった1960年代中頃、目黒区下目黒に歌手のフランク永井氏の邸宅があり、同氏の所有していたブラウン メタリックのジャガーEタイプ シリーズⅠを見に行ったり、目黒通りを走行する姿を目撃した記憶があります。

当時の小学生にとっては、まさに異次元のスーパーカーでした。話をテクノ製ジャガーEタイプに戻しますと、1961年の初期モデルのシリーズⅠをモチーフに1964年から製造され、オープンタイプとNo.927のHTタイプの2種類が発売されました。発売当時は、フルアクションのミニカーとして、とてもセンセーショナルで、特に実車同様にフロントカウルが大きく開閉するギミックが圧巻でした。

1970年初頭まで、シャシーがKIRKブランドになった仕様(パッケージはテクノ)を店頭で見掛けることが出来ました。私は、確か小学3年生だった1967年頃、同級生のK君が親に買ってもらった新車のチャコール グレー メタリックのテクノ製ジャガーEタイプを見せて貰った時の感動は、今でも鮮明に覚えています。

やはり大きく前面に開閉するフロントカウルのギミックと、トランクに収まるスペアータイヤの存在にとても感銘しました。現代の目から見ると、開閉部分のチリが大きく、各部開閉アクションを優先にしたためか、ボディープロポーションが少々バランスが崩れているように見えますが、フロントノーズからのアングルは、実車のイメージを見事に再現し、ジャガーEタイプの傑作ミニカーだと思います。

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