BEVとPHEVのホモロゲーションが2022年の2倍のペースで増加!
ピレリは、ミュンヘンで開催された「IAAモビリティショー (ミュンヘン・モーターショー)」において、プレミアムおよびプレステージ電気自動車用タイヤの世界的リーダーとしての地位を確認した。展示された新車のうち、BEV車の約25%、プラグイン・ハイブリッド車の30%がピレリタイヤを装着していた。
これらには「P Zero」から「Scorpion」まで、さまざまなシリーズの製品が装着されていたが、いずれにも電気自動車専用タイヤを示す「Elect (エレクト)」の「E」マークが刻印されていた。
【写真4枚】電気自動車用タイヤの証! 「Elect」マークの刻印
2019年の発売から今日に至るまで、エレクト・テクノロジーはすでに300を超えるホモロゲーション(承認、認証)を獲得している。これらの製品に対する需要は急上昇しており、前年同期と比較して、2023年上半期の新規ホモロゲーションは昨年比125%増で伸びており、電動モビリティにおけるピレリの存在感が増していることを裏付けた。
IAAモビリティショーに出展された唯一の水素自動車「BMW iX5 ハイドロジェン」にもピレリタイヤが装着されていた。この特別なクルマには「FSC (森林管理協議会)」の認証を受けた天然ゴムを使用した世界で唯一のタイヤ「P Zero 「が装着されていた。
「PIRELLI ELECT」:電気自動車のためのテーラード・テクノロジー
ピレリ・エレクトは、電気自動車やプラグイン・ハイブリッド車の特性を補完するために開発された技術パッケージ。これらの車体は重く、瞬時にトルクを発生させるという特殊なニーズを持っているため、タイヤの重要性が通常よりも増している。
エレクトタイヤに使用されている構造と素材は、このような要求に耐え、より高い反応性で対応することができるため、耐久性がさらに向上しているという。静粛性の高いパワートレインは、音響的な快適性にも重点を置いており、ピレリのテクノロジーによってキャビンノイズを最大20%低減することが可能。
バッテリーの航続距離も同様に重要であり、転がり抵抗を低減したタイヤによって航続距離を伸ばすことができる。ピレリが実施したテストでは、フル充電で走行距離が最大10%伸びることが示されている。
「PIRELLI P ZERO E」:100%ELECTの超高性能
電気自動車用に開発された高性能タイヤ「Pirelli P Zero E」は、全サイズにElect テクノロジーを標準装備した最新の製品。このタイヤは、天然素材とリサイクル素材3(ビューローベリタス社による第三者検証済み)を55%以上使用した初めてのタイヤであり、市場で唯一、全製品でトリプルA ラベルを獲得したUHP(超高性能)タイヤとなる。