マフラー&エアロパーツは実は立派なSDGs的アイテムなんです!「勝てるマシンは燃費にも優れる」を目指して排気&空力効率アップを!

SDGsっていうのならマフラーとエアロがいい

内燃機関に欠かせないエキゾーストシステム、そしてスタイリングにも影響を及ぼすエアロパーツは、アフターパーツ界の王道にして永遠のテーマだった。今では「環境対応や騒音規制、そして衝突安全性能などの社会正義」を前にして、ちょっぴり窮地に立たされているのかもしれない。

エキゾーストシステムは排気ガスがエンジンを出てから大気へと放出されるまでの流路を指す。エキマニから触媒、センターパイプ、リアマフラー、テールパイプなどで構成される。主に消音効果を有するリアマフラーとテールパイプはアフターパーツが多々ある。

性能向上という意味では確かな効果のあるこれらのパーツは、しかし自動車の性能が進化した今となっては、必要に応じた機能部品というより、見た目と官能を満足させるドレスアップパーツになった。アフターパーツ顔負けの装備が純正時点から備わっていることも珍しくない。だからといって、これらのアップデートを社会悪と切り捨てるのは早計だ。むしろ今こそ立派なSDGs的アイテムだと言いたい。排気効率をアップさせれば、より燃料が持つカロリーを無駄なく推進力に変えられる。

エアロダイナミクス=空気力学。クルマは速度を増すほどに空気抵抗が高まるため、いかに効率良く後方へ空気を流すか。またその空力を活かして車体を地面に発生させるダウンフォースを発生させ、高速走行での安定性や旋回性能の向上に役立てる考え方もある。

エアロダイナミクス性能に磨きをかけてもまた同様だ。スポーツカーだからといって湯水のように燃料を消費する時代は終わった。もちろんスポーツドライビングをするにあたってもエキゾーストやエアロパーツは有効なのは言うまでもなく、そうした意味では一挙両得のアップデートでもある。「勝てるマシンは燃費にも優れる」のが耐久レースの鉄則なのがその象徴だ。

 

AFTER PARTS:スポーツマフラー

ひと言でスポーツマフラーといっても、左に記した排気流路すべてを取り替えるレーシングなものから、リアマフラー、テールパイプだけを交換するものまで、いくつものアフターパーツがある。近年、国土交通省は近接騒音規制を定めるとともに、マフラーの規制を強化している。’18年11月からは、交換用マフラーに純正品以外のものを選ぶ場合、新車時の騒音から悪化しないことを確認する「相対値規制」が導入された。具体的には新車時の近接排気騒音+5dbが課せられた。

AFTER PARTS:カーボンウイング

リアに備わるウイングは、それだけでレーシーでドレスアップ効果も高い。カーボンなどの素材を駆使して軽量にも仕上げられる製品も多々ある。空気抵抗は速度の二乗に比例して大きくなるため、速度が高いほど効果は顕著に現れる。日常用途であれば効果は微々たるものだが、サーキットを含む高速走行ではウイングの効果は大きい。しかしダウンフォースによって燃費の悪化やタイヤの摩耗など悪影響を及ぼすこともあり、最適なポイントを探るセッティングツールでもある。

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