4レーンのETCゲートは何と6000万円!
普段何気なく利用している高速道路ですが、設備にいったいどれくらいの費用がかかっているのか想像したことはあるでしょうか。ここでは、実際に高速道路に使用されている様々な設備の金額に紹介してみましょう。
まず、高速道路を走行していると必ず目につくもの、それは制限速度を示す標識です。速度標識は一般道にもありますが、高速道路では道路状況や天候によって制限速度が変わるので、標識を気にすることも多いでしょう。
そんな速度標識の値段は約40~50万円です。街中を見渡せば1本は目に入るほど日常に溢れている標識ですが、なんとリッチな国内旅行ができるほど高価なものなのです。
通常の標識でも高価なのですから、より大きな案内看板はもっと高額になります。例えば首都高速に設置してある分岐案内看板は、なんと1枚300万円です。夜でも見やすいように反射素材が使われているため高価になるということですが、コンパクトカーなら新車が買えてしまうほどの金額です。
続いてはETCゲート。車載機を搭載していれば自動で料金を支払いできるETCゲートももちろん高価であることは容易に想像できるでしょう。実際の値段は4レーンのETCゲートで6,000万円ほどと言われています。ETCが普及して、今は一般レーンよりも数の多いETCゲートですが立派な家が建つほどの値がするのです。ETCが多く普及する前は現在よりも建設費用が高く、1億円を超えていたといいます。
普段当たり前のように利用している高速道路ですが、このように膨大な費用をかけて便利に利用できるようになっているのです。
こういった標識や看板ですが、事故や天災をはじめ、老朽化によっていずれ修理や交換が必要になります。取り外された設備は一体どのようになるかご存知でしょうか。
これまでは通常、取り外された看板などは専門業者によって処分されることが普通でした。しかし、NEXCOは最近この設備をリサイクルして使用するという取り組みをしています。
例えば分岐案内やインター出入口の大きな看板を加工して工具にしたり、横断幕をカットしてトートバッグにしたりといった環境活動を行っています。
この横断幕を再利用したトートバッグはネット通販で購入することができるので、一度覗いてみてはいかがでしょうか。屋外に設置される横断幕ですので、耐久性や撥水力はもちろん高く、実用性もバッチリです。
横断幕をカットしたトートバックは、世界に1つしかないデザインですので、自分のお気に入りのトートバッグを探してみるのも楽しそうですね。
今回は高速道路の設備費用とそのリサイクル活動について合わせて紹介しましたが、環境への取り組みはクルマそのものだけでなく、それに関連する設備も関わっているのです。
いつもの快適なドライブライフを過ごせていることを再確認するだけでも、こういった活動を理解することができます。今度高速道路を利用する機会があった場合はぜひ、標識や案内板、横断幕を意識してご覧になってください。
※首都高速道路公団およびNEXCO東日本調べ