ポルシェとモービルアイが協業を発表。自動運転アシストおよび「ナビゲート・オン・パイロット機能」を提供する予定

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ドライバーが選択したナビゲーションルートに従い、自律的に車線変更したり、多車線道路で遅い車両を自動的に追い越したりすることができる!

スポーツカーメーカーのポルシェとテクノロジー企業の「モービルアイ」は、プレミアムADASソリューションの量産に向けた戦略的協業を締結した。ポルシェは今後のモデルにおいて、モービルアイの「SuperVision (スーパービジョン)・システム」プラットフォームをベースとした自動運転アシストおよび「ナビゲート・オン・パイロット機能」を提供する予定だ。

「モービルアイは、自動運転機能を提供する世界有数のプロバイダーです。この技術は、私たちがモダンでスポーティなラグジュアリーという戦略を推進するのに役立ちます」と、ポルシェの取締役会会長であるオリバー・ブルーメ氏は述べる。

「私たちは卓越した製品を、極めてパーソナルな体験と結びつけています。お客様の要望やライフスタイルは、私たちにとって重要です。私たちは何度でも期待を超えることを望んでいます。”それこそが、モービルアイのような世界的なパートナーとの取り組みなのです」

ポルシェは、モービルアイのスーパービジョンを将来のモデルに完全に統合するために、主導的な役割を果たすことになる。ブランドにふさわしいドライビング・エクスペリエンスを実現するため、システムはポルシェのエンジニアによって統合され、チューニングされる予定だ。ドライバーの注意を監視するシステムも、社内のスペシャリストによってカスタマイズされる予定。また、ポルシェ コミュニケーション マネージメント システムの直感的なユーザーインターフェースに統合する場合も同様だという。

【写真5枚】ポルシェ×モービルアイで次世代のドライビングテクノロジー実現へ 

モービルアイの創業者であり、科学者であり、社長兼CEOであるアムノン・シャシュア教授は、「ポルシェと協力して、次世代のドライビングテクノロジーを世界中のお客様にお届けできることを大変嬉しく思います」と述べた。

「ポルシェと同様に、私たちも技術革新を利用して世界トップレベルの運転体験を向上させるという目標に突き動かされています。私たちは、ドライバーと車両の相乗的な相互作用によって安全性を高めるためにモービルアイのスーパービジョン・システムを開発しました」

「ほとんどの場面で、ドライバーは今後もポルシェを自ら運転したいと思うでしょう。とはいえ、部分的な自動運転には、私たちが関心を抱いている特定の側面がありますモービルアイのスーパービジョン・システムのようなインテリジェントシステムは、たとえば渋滞の中でずっとハンドルから手を離す必要がないなど、日常の場面でドライバーを助けることができます」と、ポルシェの研究開発担当取締役であり、フォルクスワーゲングループの開発責任者でもあるミヒャエル・シュタイナー氏は、話す。

自動運転機能の分野では、フォルクスワーゲン・グループはすでにボッシュやクアルコムと、中国ではホライゾン・ロボティクスと協業している。

◆モービルアイ・スーパービジョン・システムについて
モービルアイ・スーパービジョン・システムは、世界で最も先進的な運転支援システムの1つ。このシステムは、地域の法律や交通状況に応じて、さまざまな種類の道路でドライバーがハンドルから手を離し、周囲を視覚的に監視しながら走行することができる。

モービルアイ・スーパービジョンを搭載した車は、ドライバーが選択したナビゲーションルートに従い、自律的に車線変更したり、多車線道路で遅い車を自動的に追い越したりすることができる。このシステムは、11台のカメラで環境を監視し、レーダーフュージョン知覚をサポート。

その他のコンポーネントには、高解像度マップ(『ロード・エクスペリエンス・マネジメント』)と「モービルアイQ6 ハイシステム・オン・ア・チップ(SoC)」があry。このソフトウェアとハードウェアの高効率な組み合わせは、人工知能を使用して運転支援機能を実行する。

フォルクスワーゲングループとモービルアイは、長年にわたり先進運転支援システム(ADAS)に取り組んできた、実績のあるパートナーだ 。モービルアイ・スーパービジョンの技術は、ほかのグループブランドでもプラットフォームソリューションとして利用することができる。

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