80~100坪、憧れのインナーガレージに住めるPFIを活用した快適な住まい
茨城県猿島郡境町。千葉と埼玉の県境に位置する、利根川や江戸川の恵まれた自然環境と歴史、文化に育まれた約2万4,000人が暮らすこの町に、第5期定住促進住宅「アイレットハウス オハナタウン」が完成した。戸建住宅12棟、ガレージハウス5棟を移住定住政策として、PFIを活用したプロジェクトが2022年6月にスタートして2023年3月24日(金)完成、落成式が行われた。
敷地面積7,326平米(約2,216坪)に、延床面積80.96平米(約25坪)の戸建住宅・木造2階建て(3LDK)が12棟、延床面積117.84平米(約35坪)のガレージハウス・木造2階建て(3LDK+ガレージ)が5棟、コミュニティ棟・木造平屋建て1棟が建てられた。ガレージハウスについては、プロデューサーとして「ファクトリーギア」高野倉匡人氏、建築デザイナーに「レジェンダリーホーム」加藤伯欧氏、プロモーションに『GarageLife』誌が参加している。
尚、「PFI」とは「Private Finance Initiative」の略で、PFI法に基づいて公共施設等の建設・維持管理・運営等を行う仕組み。また、「定住促進住宅」とは「特定優良賃貸住宅の供給の促進に関する法律」に基づき、国の補助を受けて建設した住宅を指す。いずれも国からの補助金などを得て、行われる。
【写真13枚】ハワイ語で「家族」を表す「オハナ」でガレージライフを。
「オハナタウン」と名付けられたプロジェクトの”オハナ”とはハワイ語で「家族」という言葉。境町はハワイのホノルル市と姉妹都市協定を締結、交流を深めてきたこともあったため、ハワイ語を使用し、建物はアメリカンハウス仕様にしたという。周辺エリアを含め、ハワイの街並みを取り入れたストリートのサインや、ハワイを彷彿とさせる植物などを植えるなど、アメリカの住宅街のように設えることで、家族がいつもやさしい気持ちでいられることを願ったそうだ。
ガレージハウスは1区画80~100坪で憧れのインナーガレージとなっている。バックヤードには、バーゴラと芝生のスペースもある。ガレージは「レムコ」製ガレージドアが用意され、収納スペースを多く設計するなど、レジェンダリーホーム・加藤氏のこれまでの経験が存分に活かされたデザインとなっている。
この境町PFI事業では、ガレージハウスまたは戸建住宅に25年間住み続けた方には、土地と住宅が無償譲渡されるという制度となっている。賃貸住宅は家賃を払い続けるだけで何ひとつ自分のモノにならないが、この制度によって、将来の譲渡を選べば自分の住宅としての権利を得ることができる。
竣工済みの17棟についてはすでに入居が決まっているが、境町では今後もPFIを活用した快適な住まいを創出し、定住促進住宅の整備を進めていくという。
問い合わせ:境町役場地方創生課 https://www.town.ibaraki-sakai.lg.jp/