車名はこれまで噂されていた「Envya」(エンヴィア)が有力か
ロータスが現在開発中の新型4ドアクーペ、『タイプ133』市販型プロトタイプを、スクープサイト「Spyder7」のカメラが初めて鮮明に捉えた。
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ロータスの新型ラッシュが止まらない。2022年にはスポーツカー『エミーラ』を発売、ブランド初のSUV『エレトレ』も発表された。さらに2025年には欧州DセグメントSUV「タイプ 134」、2026年にはEVスポーツカー「タイプ135」の導入も発表されている。だがその前に4ドアクーペ「タイプ133」を計画しているのだ。
北極圏の近くの凍りついた巨大湖で捉えたプロトタイプは、ブランド75周年を表す特別なカラーリングをまとっている。カモフラージュは比較的軽く、ルーフにLIDARを搭載、4ドアクーペであることがわかる。ロータスの4ドアは、オペル「オメガ」をベースに、1990年から2年間販売された「カールトン」以来、実に23年ぶりとなる。
プロトタイプのディテールを見ていくと、ライバルとなるポルシェ『タイカン』やアウディ『e-torn GT』にはトランクリッドがあるが、タイプ133にはテールゲートの輪郭が見てとれることから、より実用的なリフトバックボディスタイルを持っている様子が伺える。また滑らかなボディスタイルを与えるだけでなく、抗力係数を下げてより良い航続距離を達成するのに役立つ、急勾配のルーフラインを持っていることもわかる。左フロントフェンダーの充電ポートのキャップが、SUV「エレトレ」のものよりもはるかに小さい一方で、ブレーキは印象的に大きくなっており、高性能サルーンであることを示唆している。
フロントエンドではエレトレを彷彿させる上下二段のスプリットヘッドライトを採用。またサイドカメラやフラッシュドアハンドルなどエレトレと多くのコンポーネントを流用しているようだ。リアエンドは、ダミーテールライトのせいで奇妙に見えるが、最終的には洗練されたワイドLEDテールライトが配置されるだろう。
そのほかフロントとリアのオーバーハングはEVとしてはかなり長く、専用の電気自動車プラットフォームのおかげで広々としたインテリアが期待できるという。 市販型ボディの長さは5,103mmで、ホイールベースは3,019mmとかなり余裕がみられそうだ。
パワートレインは、おそらくエレトレを反映し、エントリーレベルでは最高出力612psだが、上位には最高出力905ps、最大トルク726Nmを発揮する「R」の存在も予想される。エレトレでは0-100km/h加速2.95秒だが、タイプ133では軽量化により2.8秒程度まで縮められそうだ。
タイプ133のワールドプレミアは、2023年内で、車名はブランド特有の「E」から始まる可能性は高いが、これまで噂されていた「Envya」(エンヴィア)ではないという有力情報が入っている。