【タイヤカタログ2022-2023冬】最新技術を投入した プレミアムスタッドレス 『ブリヂストン・ブリザックVRX3』

全ての画像を見る

ブリザック史上最高性能を誇るVRX3にSUV向けサイズを追加!

「ブリザック」は、ブリヂストンを代表するプレミアムスタッドレスタイヤ。その最新モデルがVRX3で、従来モデルより性能が大幅に向上しているという。果たしてどんな仕上がりになっているのだろうか。

【写真5枚】雪上から氷上に路面が急変した場合もあわてなくて済む高性能 

ブリヂストンのプレミアムスタッドレスタイヤに位置付けられるVRX3は、’88年の初代投入以来11世代目となるブリザックの最新モデルだ。従来型のVRX2と比べて氷上ブレーキが20%、摩耗ライフが17%向上したことが特徴となる。特に、氷上ブレーキは82%のユーザーが重視する性能とされているだけに注目できる。

実際に氷上の屋内特設コースでプリウスにVRX3を履き、VRX2との制動距離を比較すると、ABS作動時に明らかな短縮が体感できた。しかも、VRX3はあえて自らのブレーキ操作で減速したところ、ペダルの踏み加減でABS作動直前の状態がVRX2よりも維持しやすい。ABSの機能を万一の際のために温存できるので、公道での信頼感が増すに違いない。

さらに、氷上コーナリングも比較。ステアリングを切り足す際の舵の奥行きがVRX2よりもVRX3の方が深く、手応えにより氷上への接地が保たれていることを実感できる。そのため、雪上から氷上に路面が急変した場合もあわてなくても済むはずだ。

こうした性能は、フレキシブル発泡ゴムの採用により獲得。トレッド面に現れる発泡断面は、VRX2が半球状だったのに対しVRX3は半楕円状に進化。毛細管現象により、トレッド面と氷上の間に生じる水膜の吸水性が高くなりグリップ力が向上した結果だ。

また、別の機会に屋外特設コースで公道に近い雪上と氷上の性能を確認。氷上では、屋内特設コースと同様の性能が改めて実感できた。雪上から氷上に路面が急変する場面でも、VRX3はブレーキとコーナリングでペダルとステアリングの操作による対応領域がかなり拡大していた。

なお、VRX3の摩耗ライフが17%向上したのは新トレッドパターンの効果だ。フレキシブル発泡ゴムも、経年使用による氷上性能の低下が少ないことが特徴となる。

問い合わせ先:ブリヂストン https://tire.bridgestone.co.jp/ 

フォト=宮越孝政 ルボラン2022年12月号より転載

注目の記事

「ル・ボランCARSMEET」 公式SNS
フォローして最新情報をゲット!