新車のヘルキャットでいきなりドラッグレース!? ガレージと共にアメ車ライフを満喫。【ガレージライフ】

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ヘルキャットと出会い変わった生活。ガレージという夢の空間を作り上げた

将来を見据えたこと、ちょうど家の目の前の土地が売りに出されたことなど、数々のチャンスが重なり、新しい住まいを建てることを決意したIさん。ご主人の希望はガレージのある家で、土地を購入した不動産屋の紹介で足を運んだのは、アメリカンガレージを得意とする「ガレージビルダーズ」。これがアメ車&ガレージライフにのめり込むきっかけとなった。

これまでに数多くのガレージやガレージハウスを取材してきたが、一番大きなポイントとなるのは”土地”選びだと考えている。周囲の環境、土地の形状、価格、すべてにおいて注意深く考えたいものであるし、クルマが出入りするガレージとなればさらに気を付けたい。ここで紹介するI邸は傾斜地にガレージハウスを建てた例だが、高低差をポジティブに活用していた。

ことのきっかけは取材の2年前、奥様の母親が少しの間、I家で生活したことだった。その際に将来的なことを考えて、新たに家を建てる構想を練り始めたという。

「以前の家の目の前の土地がちょうど売りに出されたのです。傾斜地だったことやガレージハウスにしたかったことを、土地を仲介してくれた不動産屋に話したら、同じ町内のガレージビルダーズを紹介してくれ、その足で向かいました」とご主人は話す。ガレージビルダーズはこれまでも傾斜地でガレージハウスを建ててきた実績を、不動産屋が知っていたのだ。

ガレージビルダーズでの打ち合わせは初っ端から盛り上がった。それというのも、モデルガレージハウスの内部に、ダッジ・チャレンジャー ヘルキャットが置かれているのを見つけ、その話題で持ちきりとなったからだ。

元々バイクレースを楽しんでいたIさんと、ヘルキャットでドラッグレース参戦しているガレージビルダーズ代表の松本氏はすぐさま意気投合。新築ガレージハウス構想の裏側で、ヘルキャット購入プランも始動した。とはいえヘルキャットなど国内でそう簡単に手に入るものではないのだが、ちょうど松本氏のところに新型が日本に輸入されるという話が転がり込み、それが現在Iさんのガレージに収まることとなったのだ。

ガレージの話題に戻ろう。通常だと擁壁を作り対応することになる土地であるが、ガレージビルダーズでは、ガレージ側は深基礎を用いて道路との高低差をなくし、テラス側は高基礎とウッドデッキを活用して対応した。その結果、下側のグランドから見ると何とも巨大なガレージハウスとすることができ、コストも抑えるという結果となった。

【写真23枚】レースが趣味という繋がりで意気投合! 趣味満載のガレージ 

ドライウォールに暖色のペイントを施しぬくもりのある室内空間とした。
ガレージの中はかなり広々としたスペースで設定されており、そこに先ほどのヘルキャットのほかご夫婦で楽しまれているというバイクが数台収まっている。作業台の設置や壁面を活用したデコレーションなどもされておりガレージライフを楽しまれている様子がよく伝わってくる。

ガレージ部分は道路との高さをなるべく揃えたいため土地が削られている。それに対し居住部は高い位置になるため、室内とガレージの間に設置されたフィックス窓からはガレージを見下ろす格好となり、これがまた雰囲気が良いのである。

現在はカークラブ「クレイジーチャレンジャーズ」でのツーリングやドラッグレース参戦などを楽しみ「ヘルキャットで人生が変わりました」とIさんは話す。

◆Planning Data
 施 主:Iさん
 家 族:ご夫婦
 所在地:奈良県
 竣 工:2020年1月
 ガレージ部面積:41.2平米
 構 造:2×4構造
 外装/内装仕上げ:ラップサイディング/OSB合板
 愛 車:2019年式 ダッジ・チャレンジャー ヘルキャット
 設計・施工:ガレージビルダーズ  奈良県生駒郡平群町上庄4-5-28
 Phone:0745-46-1668  https://www.garaging.biz/

◆Owner’s check
・我が家のここがお気に入り
 室内とガレージの一体感が気に入っています。
・ちょっと失敗
 特になし。
・これらからの夢
 これからは、実用的で好きなものしか置きません。
・読者へのアドバイス
 当初は擁壁を作らなければならないと言われコストの面で懸念がありました、ガレージビルダーズのおかげで、その土地を活かした家づくりができました。デメリットに思えることでもアイデア次第でメリットとなるかもしれません。

角地に建てられたI邸、ガレージ前の道路が坂道となっていることがわかる。

photo&text / Dan KOMATSU(小松 男)『ガレージライフ・アメリカン Vol.9』掲載

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