伝統のLMと新時代のRI-D! BMWとBBSホイールの組み合わせで不変のスタイルを表現するスタディの新型M3/M4カスタムは必見!!

全ての画像を見る

スタディはデビュー早々から新型M4/M3(G82/80)を手に入れ育てている。ボディパーツや足まわり、エキゾーストなど着々と進化を遂げている中で、注目すべきはそこに投入したホイールだ。ともに最高峰のBBSホイールながら、2台の世界観や目指す方向性を鑑みて、“伝統と新時代”を使い分けてみせた。

【写真12枚】最高峰のBBSホイールで伝統と新時代を表現したスタディのカスタムを写真で見る

伝統的造形のLMに対して新時代を感じさせるRI-D

日本を代表するBMWチューナーのスタディは、今年の春先に日本最速と言えるタイミングで、新型M4/M3(G82/G80)を2台とも導入した。M4に至っては会長を務める鈴木”BOB”康昭氏の愛車でもあり、かなり愛着を持って育てているようだ。この2台、同じファイヤーオレンジをまとうだけに一見したところ瓜ふたつに思えるが、カスタムの方向性はそれぞれ異なっている。

25年以上の歴史を持つLMは、BMW純正ボディパーツで固めたイマドキのM3にも似合ってしまう。真円に窪ませたセンターパートや10本のクロススポーク、ピアスボルトなどレトロとモダンが融合する。LMはいまもなおサイズやカラーなどで進化拡大を続けている。

見るからに過激な装いのM3だが、実際はコンペティションをベースにして、さらにBMWのカーボンパッケージとMパフォーマンス製ボディパーツとを融合させたボディパーツをまとう。つまりはBMWオリジナルパーツを活かして、それを究極的に仕上げたものだ。対してM4はあえて素のピュアを基にした6速MT仕様で、そこに一流のアフターパーツを投入した。現時点でボディパーツはリアウイングだけ。現在進行形で排気系や足まわりなどを煮詰めている。室内にはロールケージを張り巡らせて2シーター化した。

超超ジュラルミン鍛造を実用化したことで、極限まで突き詰めた5本のクロススポークを持つのがRI-Dだ。名実ともにBBSのフラッグシップでありBMWとの親和性も高い。このM4は前後とも9.5J×20インチを投入して、KWバージョン4で車高や減衰力を整えている。

そんな2台の方向性を支えるのがホイールだ。かねてよりBMWとの親和性が高く、BMWチーム・スタディがスーパーGTでも愛用するBBS製ホイールで固めた。鈴木代表にとっても、BBSは幼少期からの憧れの存在だった。

それぞれ投入した銘柄が興味深い。M3はBMWオリジナルを活かす、時間軸を超越したかのような普遍的魅力の宿るアルミ鍛造2ピースのLMを。アフターパーツで攻めまくるM4に関しては、新時代のBBS像を感じさせる超超ジュラルミン鍛造1ピースのRIDを組み合わせたのだ。

サイズにも工夫がある。G82/G80は純正で前後異径サイズを採用する。標準(ピュア)で18/19インチ、コンペティション系で19/20インチ、そしてBMWインディヴィジュアルには20/21インチまでが存在する。しかしこの2台はスタディ流のセッティング術で走りとヴィジュアルを究めようと、前後20インチで通している。M3は前後で10.0J、11.0Jとわずかにサイズを変え、タイヤもフロントが285に対してリアは295と10mm太い。車高を含めたクリアランスはH&Rのローダウンスプリングなどで調整した。対してM4は鈴木会長の好みも手伝って、前後とも9.5J×20インチ(285/30ZR20)で統一した。これはKWバージョン4によるセットアップの幅を見越してのもの。純正と違えたタイヤサイズに加え、軽量化されたばね下重量、さらにリアウイングのダウンフォースなども見越して、減衰力などのセッティングを詰めている最中だ。

このようにスタディは、自らで工夫しながらBMW Mを育てている。そして、様々な選択肢を持ってその活動を受け止めるのがBBSだった。

BMWとBBS――それぞれが最高峰の技術を持って寄り添い、互いに引き立て合う姿は今もなお不変だ。その手綱を握るスタディからは今後も目が離せない。

BBS LM

◎サイズ/価格
17inch×7.0~21inch×10.5J
◎カラー
〈ディスク〉ダイヤモンドシルバー〈リム〉シルバーダイヤカット(DS-SLD)
〈ディスク〉ダイヤモンドブラック〈リム〉シルバーダイヤカット(DB-SLD)
〈ディスク〉ゴールド〈リム〉シルバーダイヤカット(GL-SLD)
〈ディスク〉ダイヤモンドシルバー〈リム〉ブラックブライトダイヤカット(DS-BKBD)
〈ディスク〉ダイヤモンドブラック〈リム〉ブラックブライトダイヤカット(DB-BKBD)
〈ディスク〉ゴールド〈リム〉ブラックブライトダイヤカット(GL-BKBD)
◎対応車種
メルセデス・ベンツ/BMW/アウディ/その他国産車等

BBS RI-D

◎サイズ/価格
19inch×8.0~21inch×10.5J
◎カラー
ダイヤモンドシルバー(DS)
ダイヤモンドブラック(DB)
マットブラック(MB)
ダイヤモンドゴールド(DG)
◎対応車種
メルセデス・ベンツ/BMW/アウディ/その他国産車等

積み上げたノウハウをユーザーへ提供する

今回のM4/M3にあるように、スタディは自ら積極的にデモカーを製作して技術を積み上げる。特にホイールは純正同サイズからチューナーサイズまでテストを繰り返し、最適解を導き出す。

スタディ横浜
◎横浜市港北区岸根町61-2
TEL:045-476-3181
URL:https://www.studie.jp
◎営業時間:10:00~19:00
◎定休日:火曜日、第2週・第4週水曜日

フォト=宮越孝政/T.Miyakoshi ルボラン2021年12月号より転載

注目の記事

「ル・ボランCARSMEET」 公式SNS
フォローして最新情報をゲット!