V10自然吸気エンジン搭載車を買うなら今が最後! ランボルギーニ・ウラカン・テクニカはウラカン史上最高のスタビリティを持つ最良の選択肢だった

全ての画像を見る

もはや完熟の域に入ったともいえるウラカンが、さらなる進化を遂げた。「ロードとトラックで、運転の楽しさとライフスタイルの完璧さを求める方へ」とは発表時にランボルギーニから伝えられたコメントだが、要するにあらゆるシーンで求められる役割を演じきってみせるということ。そんな懐の深さを味わい尽くすなら、いましかない!

【写真8枚】ウラカン史上最良の選択肢であるウラカン・テクニカを写真で見る

RWDであることを忘れる盤石のスタビリティ

ランボルギーニ・ウラカンがライバルたちと際立って異なる点は、サーキット走行での自在なドリフトコントロール性にあると思う。別に、そもそものリアグリップレベルが低いというつもりはないが、ドライバーがオーバーステアを求めているとシステムが判断すると、スポルトモードでは4WSやブレーキトルクベクタリングなどのデバイスを駆使して適度なテールスライドを引き起こし、比較的容易にドリフト走行に持ち込める。その際のスライド感やコントロール性は優れた安心感を伴うもの。スタビリティコントロールが作動した状態でドリフト走行を楽しめる点も、ウラカンの特徴のひとつといっていいだろう。

リアクォーターウインドーを細長く延長することで、伸びやかさを演出したウラカン・テクニカ。STOよりも都会に似合うデザインだ。

最新のウラカン・テクニカでも、こうした特質は存分に受け継がれているが、忘れてはいけないのが、これが4WDではなくRWDであること。スライド中もタイヤが確実に路面を捉え続け、コーナー脱出時には力強いトラクションを発揮してくれる点は、4WDのウラカンに肉薄するといってかまわない。

その理由を、新たに車両開発全般を統括することになったヴィクター・ウンダーベルグに訊ねたところ、こんな答えが返ってきた。「これまで、私たちはウラカンの開発を通じて様々なことを学んできました。そうした経験を生かし、ウラカン・テクニカではダウンフォースを(ウラカンEVO RWD比で)35%増やしたほか、スタビリティコントロールにも最新の技術を盛り込んでいます。さらには4WSやタイヤ開発などの効果もあって、RWDでありながら4WDに迫るスタビリティを実現できたのです」

ルボラン2022年9月号より転載

注目の記事

「ル・ボランCARSMEET」 公式SNS
フォローして最新情報をゲット!